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ハッピーエンド執行人  作者: いちごみるく
第一章 童話村
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4.事情 sideカリナ

「聞かなくていいのか?」

そうカナタに問うとカナタはにこにこしながら言う。

「何について?ヒカルちゃんの事情?」

こくんと頷く。

「んー。聞いてもいいんだけど、あの子はきっとつらい事情を抱えていると思うし……。まあ、つらい事情を抱えてなかったらここにいないけど……。あえて、傷つけてまで聞くことは無いわ。話したいと思えるようになるまで待つつもりよ。私たちがそうだったように……。あなたはまだ名前だけは教えてくれないけどね。」

(また、その話か……。)

「あんな名前よりも、カリナのほうが自分に合っている気がする。」

仮の名だからカリナ……。自分の名前が嫌いで、ずっと名乗れなかった自分をカナタはそう呼んだ。

名前を呼ばれることが、まるで自分の存在証明のようで嬉しかった。

「そう、それは付けたかいがあったわ!」

嬉しそうにころころ笑った。

まあ、かなり適当だけどね――――そう呟いた。

「それより、あの子の能力は何かしらね。まあ、何でもいいけど……自分を苦しめる能力でないといいわ。」

(そうだ。この人は優しすぎる。この仕事に合わない程に……。)

「明日も仕事だから早くねろ。おやすみ。」

そう言って、自分の部屋に入るとベッドに入った。

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