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ハッピーエンド執行人  作者: いちごみるく
第二章 血にまみれた赤ずきん
16/25

15.村

「あっ!! 村だ!!」

先を歩いていたカナタさんが叫んだ。確かに、道の先に森が終わって家が沢山あるのが見える。

三人で駆けだすと後ろについてきた動物たちが立ち止まって一斉に鳴く。

(どうしたんだろう?)

「どうし……ああ、そっかぁ。村に入らないのね。」

カナタさんが呟いて、しゃがみ込む。

(村に入ったら村の人に捕まるかもしれないものね……。)

「ごめんね……。でも一緒に来てくれてありがとう。」

カナタさんが一匹一匹、ナデナデしていくと、リスたちは木の上に、狐や兎たちは森へと帰っていった。

「一応、それぞれ動物たちをコートの下にいれとけ。」

カリナさんの指示通りレレに「おいで」と言うと、レレは溜め息らしきものをついてしぶしぶやって来る。

(なんか……懐いてくれないなぁ……。大福ちゃんとか鳥ちゃん?は懐いているのに……。)

そんなことを悶々考えながら歩いていく。

「よし。情報と物集めよ。赤ずきんちゃんの家がこの村にあるのは地図で分かったけど、どの家だか分からないから、その情報を集めましょう。あっ……その他の情報も臨機応変に。あとは食料とか宿の確保!三人いるし、2チームに分かれましょ。」

村に着くとカナタさんがそう言った。

(服……?……確かにおかしな格好をしているのかも……かなりじろじろ見られてるし……。)

「そうだな……。じゃあ、お前ら2人で行動しな。同性のほうが話しやすいとかあるだろ。俺は情報を集める。」

カリナさんはそう言ってそくささと行ってしまった。

(えっ?2人は気まずいよ……。)

「ヒカルちゃん、行こ!」

仕方なくコクンと頷いた。

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