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ぼくたち、わたしたち。

作者: 本多 生子

本編COLORFULのスピンオフのようなものを書きます。かっこよく言えばそうなるでしょう。


妄想を、小説の形を完全に無視した形で起承転結化していこう!という、かなりラフなものです。


COLORFULがちっとも進んでいない割に何してる、と思われる事でしょうが、自分でもそう思っています。


本編のネタバレはしないようにしています。ただ、個人個人の設定は、晒せるものから晒していく、食い気味なスタイルですから、快諾頂ける方ですと幸いです。

元旦、園芸部地下室にて。ドアを開けるサトル。中には既に氷上姉妹がいた。

サトル:「ア・ハッピー・ニュー・イヤー!」

雪代:「明けましておめでとう」

風代:「今年も宜しくね。ところで寒いのに元気そうね、誰かさんと違って。まるで犬みたい」

サトル:「犬?(そして誰かさんとは一体…)」

風代:「冬に雪が降り積もると犬は外で駆け回り、猫はこたつで丸くなってる。そんな歌が日本にあるのよ」

サトル:「へー、そうなんだ。それで、今日はなんで部室に?」

風代:「よくぞ聞いてくれたわ。今日皆に来てもらったのには訳があるのよ…」

地下室のドアが再び開く。

早苗:「ボンナンネ!」

サトル:「あ、早苗ちゃん。…ぼんなんね?」

奏:「明けましておめでとう、良い年をって意味だよ。フランス語でね」

風代:「せ、先輩…」

奏:「やあ雪代、風代、サトルも。明けましておめでとう、今年も宜しく」

雪代:「…こちらこそ宜しくお願いします」

風代:「まあ、大きなお荷物…毎年わざわざすみません。…あら?聖は?」

奏:「いやいや、大丈夫だよ。…聖ならそろそろ来るはずだ。来いって言っておいたから」

サトル:「言われないと来ないんだ…(呆れ)」

奏:「まあ…あいつはこういう賑やかな場が苦手だからな(苦笑)」

早苗:「恥ずかしがり屋さんですものね」

奏:「良く言えばな?」

聖:「ちょっと、どういうこと」

サトル:「あ、聖」

奏:「それはこっちの台詞だ。お前な、いい歳なんだからせめて時間くらいは守りなさい」

聖:「守らなきゃならない程堅苦しいイベント?」

奏:「そうじゃないが、親しき仲にも礼儀ありということをだな…」

始まった兄弟喧嘩を横目にサトルは話題を変える。

サトル:「それで今日のイベントって一体?リーダーも雪代ちゃんたちも大きな荷物持って…」

雪代:「毎年こうしてお料理を持ち寄って、新年のパーティをしてるの」

風代:「私達はおせち料理を作るから、持ってくることにしてるのよ」

早苗:「お料理を持ち寄って、お互いの文化に触れましょうって。サトルさんはアメリカだから、今年からは三カ国の交流が出来るわね!」

雪代:「少しでも接点を増やして、いつも仲良くしていたいの。うちは単なる部活って訳ではないでしょ?」

仲良し三人娘の雰囲気に和むサトル。

サトル:「へえ…いいクラブだね」

聖:「クラブじゃない。組織だ」

風代:「あんた兄弟喧嘩してんじゃなかったの!?」

雪代:「準備、手伝ってくれる?」

サトル:「もちろん!…わあ、僕、本物のおせち料理、初めてだよ!嬉しいなあ」

雪代:「そう?じゃあ風代と盛り付けをしてくれる?私は飲み物を用意してくるよ」

サトル:「うん!わかったよ」

早苗:「ほら、兄様方もうちのお料理を盛り付けるの、手伝って下さいな。奏兄様は雪代ちゃんとドリンクの準備をしてくださる?聖兄様は私と一緒にお料理を並べてね」

奏:「ああ、すまん。…雪代」

聖:「仕組んだろ、早苗」

早苗:「なにを?( ¨̮ )」

聖:「別に」

風代:「ちょっと聖!そこに立たないでよね。通れないわよ」

聖:「君がここを通らなきゃいいだろ」

風代:「は!?何言ってんの…」

早苗:「サトルさんはアメリカでの新年はどう過ごしていたの?」

サトル:「親の親戚や友達とパーティしてたなあ。親は日系だったけど、やっぱりアメリカじゃ本格的なおせち料理は作れないからさ。日系のスーパーでできるだけ近いものを用意して作ってたよ。だからこんなにしっかり作られたおせち料理は初めてだよ。そちらは?」

早苗:「私たちは大晦日からパーティを開くの。お部屋にはヤドリギを飾って。それか六日にはガレット・デ・ロワっていうケーキを食べるの。去年は聖兄様がインフルエンザになって、パーティはいつもより小さいものだったの。今年は皆が健康に新年を迎えられて良かったわ」

サトル:「そう。大変だったんだね」

早苗:「そうなの。聖兄さん、こたつから出てこなくって。高熱なのにちっともベッドで寝ようとしなかったの」

サトル:「そ、そう…。(誰かさんと違って…ってあれは聖か…)」

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