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異世界で生き残る  作者: Black
序章 異世界マーズ
3/12

食欲は人の最大の欲求

 水を定期的に飲んでるおかげかな。

 正午を過ぎたころになると空腹が過ぎさりなんとなくお腹が膨れてきた気がしてきた。

 もう水もなくなりさてどうしようかと思ってるとなにやらいい匂いが漂ってきたふらふらとそちらの方に行くと少し開けた場所がありなんと魚が焼いてあり近くには川が流れていた。


 あたりを見回しても誰もいなくてとりあいず川で顔を洗い水をすくって飲み頭を少しすっきりさせてからもう一度あたりを見渡したが動物の気配などない。

 もちろん目で見える範囲であるが。


 お腹が魚への欲求を訴える。

 「・・・・」

 これは生きるために仕方ないんだ。

 ふと思う。

 ある意味緊急避難ではないか。

 しかしそんなことを考えれるということはもちろん故意ありとなるが。

 しかもここは異世界という前に他国であるから法律は明らかな違いがあるだろう。

 

 それはさておき串刺しになった魚が6本ほどありよく見ると少し焦げているではないか。

 まあ1本ぐらいならいいかと思い手を伸ばした。

 魚にかぶりつくとじわっと口に広がる味はなかなかに美味しかった。

 一口口にすると体は忘れていた空腹感を訴えてきた。

 そういえば小学生の自然教室時に食べたニジマスのようだと思ったが普段から食事はコンビニ弁当やカップラーメンなども多い身としては味の良し悪しなど大して分からないだろうとつくづく思う。

 空腹は最高の調味料とはよく言ったものだまさにこの瞬間をさしているのだろう。

 しかし他にもお腹は久しぶりに体内に物を摂取したことによりしくしくと痛みを与えてきた。

 

 ゆっくりと1本食べたあとまだぜんぜん食べたりない。

 もう今更だな。

 しかたなくもう1本とさらに手を伸ばした。

 3本食べるとようやく腹8分目あたりくらいとなった。


 「ふぅー」

 そういえば30分近くのんびり食事してたのに魚を焼いておいて誰も戻ってこないとは。

 というか俺なんで堂々と食べてたんだろう。

 精神状態がおかしかったのか。

 

 周りを見渡しても特にさっきと光景も変わらず、ちろちろと流れる水の音が聞こえるのみで不気味な静寂を保っているような気がした。

 なんとなくいたたまれない気持ちになりその場を後にしようと思ったが、焼いてあった魚を食べたことを謝りたい気持ちと誰もいないとこで1人というのはなかなか辛かったからである。

 しかしそれは不思議な気持であった。

 今まで友人をあまり作ることなく、特に最近ではバイト先で店長との会話かコンビニで箸お付けしますか?というぐらいであったが特別問題なかったからである。


 とりあいずさすがに焦げが目立ってきたので火を消しておいた。

 30分、1時間、2時間と時間だけが過ぎていた。

 さすがに何もしずにボッーとしているのに飽き近辺を散策に出かけた。

 足元のあたりも気にしながら歩くと意外にもキノコなどがたくさんあったが、当たり前のように毒の有無を判別できるわけがなく、ただそのままふらふらと気の向くままに歩いていくしかなかった。

 

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