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015-とりあえず俺の物語は一旦ここで終わりだ!!!まあ後は適当に頑張るが、それを語るのはまた別の機会って事だなぁ!素直に打ち切りと言わんかこの馬鹿野郎

次章更新未定

 翌日、魔王主催で俺の軍団長就任の宴が開かれた。

 宴の場には、自然軍のほかにも大型軍、悪魔軍、不死軍からも将軍と師団長、旅団長が参加していた。

 まあ、義務感バリバリだがな。

 不死軍からのみ、軍団長のダル.....ダルなんだ? まあとにかくガイコツが参加している。

 他は各地に派遣されていて居ないらしい。


「どうだ、この格好」

「似合ってる」


 俺は色々あって汚れたローブを洗濯に出し、前の師団長が人間形態の時に使っていたというローブをゲケナから貰って、身につけている。

 既に開始前だというのに、どいつもこいつも酒を呷って笑っている。

 理解は出来るが、野蛮人だな。


『貴殿が新たな軍団長か?』


 その時、俺の隣に誰かが座る。

 この席は軍団長しか座れないらしいからな、確実にコイツがそうなんだろう。


「そうだ、ダル殿」

『ダル殿とは.....なかなか面白い、ようこそ、魔王軍へ』


 ダルなんとかは、魔王から聞く限りではグランドリッチとかいう種族らしい。

 エルダーリッチという長い時間を生きたリッチに至る前の不死者であるらしい。


「ダル殿は、なぜ酒宴に? 酒が飲めるようには見えないが」

『なに、前任の軍団長.....ハニエルとは古くからの友人だった。彼を殺めた勇者を、この手で殺したかったが、その仇を取ってくれた君に挨拶をしたかったのだ』

「くさい事を言うな」

『長く生きていると、心を乱されることが多少はあるのだよ。であるからして、義理は必ず通す。何と言われようとも』

「そうか」


 このガイコツ、意外と理知的だな。


『だが、会って分かった。君は腹によくないものを抱えているが、概ねハニエルと変わりない。今後ともよろしく』

「ああ」


 その後は、挨拶回りを受けた。

 会っていなかったゴブリン師団長のアグナ、ギギグ、ブラズの三人。

 強者への態度は流石にいいようだな。

 以前会っていたなら見ものだったが、残念だ。

 ガテガは元々将軍補佐だったが、将軍に昇格したらしい。

 今後ますます励むとの言葉を貰った。


『自然軍にはあまり興味がなかったが、君と話していると活きるね、君の周りにだけ色があるようだ』

「ふん、おべっかは要らん」

『純粋な感想だよ、それから私への遠慮は必要ない。赤ん坊が何を言おうと、大人が気にするものではないからね』


 嫌な言い方だが、事実だな。

 不死者って言う以上は、俺より遥かに大人だ。

 俺は大人というだけで偉ぶる奴が嫌いだが、ダルは気品を感じる。

 尊敬できる人間というのは珍しいものだ。


『私はハニエルが好きだった。自然軍は彼の死によって一気に暗く、機械的になってしまったんだよ?』

「その割に明るいようだが?」

『君が現れたからだよ、勇者を寡兵で討ち、人間でありながら彼の身につけたローブの毒性に耐える、まさにハニエルの再来じゃないか』


 このローブは確かに、毒を周囲にばら撒く性質を持っているのは確かだな。

 普段は俺自身にかかっているが、指向性を持たせることができる。

 何故俺が倒れていないかといえば、俺は祝福が反転した呪詛によって、全ての状態異常への適正と耐性を持つからだ。

 聖剣が持っていたのは「所有者の状態異常を全て防ぐ」効果と「所有者の身体を再生する」能力だが、反転したことで「全ての状態異常への適正と耐性を所有者へ与える」効果と「相手に与えた傷の再生を防ぐ」効果へと変わった。

 まさに世を呪う魔剣、いや魔杖だな。


「高く買ってもらっているな」

『他の軍団長と会い、失望する前に私が最初でよかったと思ってもらいたいからね――――あ、私への給仕は不要だ、去りたまえ』


 振り向くと、見目麗しい(世間基準)の女が、酒瓶を抱えて立っていた。

 恐らくサキュバスだろうな。

 まあ、俺に状態異常は効かないので、全く魅力的には映らないが。


「この料理は美味いな、もう一皿くれ」

「はっ、はい!」

『料理が食べられるというのは.....いいや、毒を警戒しないのは羨ましいね』

「その胴体はがらんどうだろうに」

『ははははは、勿論だ。死因の事だよ、毒殺を警戒し過ぎて餓死したのさ』


 こいつ、無敵か?

 まあいい。

 今日はせいぜい、タダ飯を楽しむとするか。


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