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黒い神様

作者: 昼月キオリ


こんな私が一番欲しいもの。



私が一番欲しいものは"好きな人との時間"。

それは今も昔もずっと変わらない。


ただそれを黒い神様が許してくれない。

黒い神様は黒いローブを着た異質な存在。

幸せという石を積んでは崩され、積んでは崩され、その繰り返し。

ここは賽の河原なのだと思う。


いつだって好きな人とは上手くいかなかった。


もういいよ。もういいよ。積むのを辞めるから崩しに来ないで。


私は期待すること、望むこと、信じることを辞めた。


幸せの石を積めば黒い神様に崩される。

だからいつしか石を積むことさえもしなくなった。


私はこの黒い神様に逆らえない。

だって黒い神様は大きくて鋭利な鎌を持っているから。


私は今日も一番欲しいものを心の奥に眠らせた。

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