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同僚・友からの告白

「僕も国が両親を殺すまでは疑問を抱かなかった。あれは、15年前僕が10歳の頃、国は僕の両親を殺した。僕の親は、働き者だった。朝、日が登る前に家を出て、帰って来るのは僕が深い眠りについているときだった。ほとんど会えなかったけど働き者の親が誇らしかった。」一息つき、再び話し始めた。

「だけど一度だけ、寝坊した。その日の夜は僕と遊んでくれていたんだ。親の上司はこの失敗を許さなくて、撃ち殺したんだ。」風川は自分をあざ笑うかのように笑い始めた。そして、かおるに呼びかける。

「なあ、同志よ。」


かおるは呼びかけに応え、風川に歩み寄る。「ええ、だって私達はクローバーだもの。」クローバーこの国のものであれば誰もが知っている、組織だ。彼らは、国へのデモ活動をしている。はじめは、数十人だったが、次第に勢力を増していき今では、数百人にもなる。


私の顔にはいま血の気がないだろう。そんな私を横目にかおるは、話し始める。「私の両親は政府に殺された。それからは唯一の身内である兄と生きてきた。その兄も政府の拷問の末殺された。途方にくれていた時彼、風川様が手を差しのべてへれた。」


かおるは当時を思い出すかのように暗かった顔から満面の笑みになる。そして風川を拝むような仕草をし、再びロを開いた。「それからは風川様は親のように兄のように・友のように接っしてくれた。全てが風川様になった。思い出も、家族も、恋人も,友達も、私の全てになってくださった。」かおるは今まで見たことのない笑いを浮かべていた。


その顔は「幸福」だけだった。その時休憩時間の終わりをつげるチャイムがなった。私は、逃げるように屋上を後

にした。かおるは何事もなかったかのようだった。私も悪い夢かと思った。いや、そう願った。


それからは、あの日のことが嘘のようにいつも通りの日常に戻った。お客さんと喋って、新人の教育、買い物、と目まぐるしい毎日を送った。人が倒れたころの記憶がおぼろけになった頃、再び事件がおきた。幼ない記憶を彷彿とさせる事件が・・・


更新遅くなってすみません

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