プロローグ
「こいつが次の転生者か、、、」
管理者の手元にあるボードに、データが表示される。
磯部 真一 45歳 独身 結婚歴なし
大手牛丼チェーン、すきすき屋 副店長
副店長にもかかわらず、歴が長いバイト女子に上から目線で怒られる。
よほど虐げられた人生を送ってきたのか、いつもオドオドしており、落ち着きがない。
そのような事情もあり、20年以上すきすき屋で働いてるにもかかわらず、いまだに店長にすらなれていない。
仕事のある日は、朝から晩まで働いている。
休日は、バイトシフトのためほとんどない。
たまの休日は日がな一日、アニメと漫画、Youtubeをみて過ごしている。
家と職場の往復である。
実家から通っているため、そこそこの貯金はあるものの、ただそれだけ。
本当にただ、それだけである。
ひたすら牛丼を作り、接客をし、必要な事務作業をして、忙しく時間だけを過ごす。
いったい、この男は何のために生まれてきたのだろうか・・・
「合格だ。 ”例の願い”をかなえるためには、こいつも転生させねばならんな・・・」
管理者はそうつぶやくと、手元のボードに指で丸を書いて、完了ボタンを押した。




