表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/105

第87話:危なっかしい彼女

「あー、西さん見ーっけ! 今日こそ私を逮捕してもらいますよ! 西さんの手錠で、私をあなただけのモノにしてください! 西ノ宮みや子になる準備は出来てます!」

「……犯罪者じゃない君を逮捕は出来ないし、僕の姓を君と共有するつもりもないかな」

「犯罪者ではない私は逮捕されない──私のハートはずっと前に西さんに盗難されている──ハッ!? 私が西さんを逮捕した方がいいですか!? 高根沢(すぐる)になりますか!?」

 ちょっと黙ろうか、と両手の平を見せて、僕は彼女を制す。通行人からの視線が痛い。

「君が高校生の時からの付き合いになるけど、君はずっとそのままだね。みや子ちゃん」

「そちらこそ! 私が社会人になっても、西さんはずっと社会人のままじゃないですか」

 そりゃそうだろ、と僕は呆れた。初対面時より髪が伸びて大人っぽくなっても、危なっかしいところは変わらない。そんな彼女を見ていたら、ふいに「あ」と思い出した。

「そういえば最近、この辺で不審者が出るんだけど……捕まえようなんて思わないでね」

「心配してくれてます?いやーん、優しい。優しさの塊。そして何より好青年。最高&サイ・ヤング賞。まだ西さんは独身とのことですし、今のうちにツバ付けとこうかな」

 そう言って彼女は投げキッスの仕草をした。そのぎこちなさから、彼女が魔性の女でないことを悟る。多分ドラマの真似事だ。そんな一挙一動からも、彼女に対するドキドキした気持ちが湧いてしまう──あくまでも、一般市民を守る立場の人間として、ね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ