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特殊警察隊都市伝説対策課  作者: アンヘラ
2/3

1-2 襲撃された都市伝説対策課とメンバー

特徴の無い、平凡な顔をした男が狐坂の前に立っていた。

「おやおや、まるでアイツにそっくりじゃないですかぁ!」


目の前現れた謎の男、悪寒が走る。


「は、はい、なんでしょうか、すみませんが、私はデスクワーク担当なので事件等に関わることはなくて...お力添えできずにすみません。」


ここはとりあえずごまかそう、絶対ヤバい人だよ。


「逃がしませんよ。」


何かが飛んできた。

...塩?


「...あなた、まさか...」

「おお!察しのいい人ですねぇ!あの変な女のことですかね?あんな特徴的な装備ですからさすがにばれますか、というか、こっちでもあなたたちは結びが切れないんですね。」


こっち?結びが切れない?正直状況が理解できない。

でも、一つわかる。

魂の底から思う。


『こいつは命を懸けてでも祓わないと駄目だ。』


「纏え。」


そう言って、彼女は太刀を抜いた。

黒髪のスーツ姿から、狐の耳を着けた巫女服へと姿が変わる。

太刀の色は...

オレンジ色。十分に霊力を流したようだ。


「悪いけど、早く終わらせて貰いますよ。帰って寝たいんでね!」


ソレは不敵な笑みを浮かべる。


「今ここで寝させてあげてもいいんですよ?」


彼女...なのかはわからないがおそらく声質が女だ、語りながら襲いかかってくる。


「私はねぇ、閉じ込められてたんですよね、あそこの山に。そして、別の世界で、最後には祓われる始末ですよ。」


かなり強い打撃、妖術、怨みの溜まり具合はとてつもないようだ。


「想いは届かない、彼はいなくなった私より、「荵?セ」を選んだに違いない!」


なるほど、恋愛の怨みか。しかし、話の流れが掴めない。それに、聞き取れなかった。さらに、祓われたのに存在するとはどういうことだ?

...話に聞き入ってしまう私の癖が悪かった。


脇腹に鋭い衝撃が走る。

どうやら、妖術を一発弾き損ねたようだ。


悶絶する私に、ソレは近寄る。

あーあ、アニメの最終回見てないっての。


「それでは、おやすみなさい。」


その瞬間、私の顔はにやついていた。


そりゃあ笑うに決まってるじゃないか。


おもちゃの銃撃音が鳴り響く。


「...なかなかはやいじゃないですか。」


へたった上司を肩に担いで、塩を込めたショットガンを持ち、さらに光る刀を持つ女。


「これ、だせえから使いたくないけどよ、お前が使ってるの見たら使いたくなっちまったわ。」


こんなやべーやつ、日本しかいるわけない。

塩田さんが戻ってきた。ついでに上司....というか柳沼隊長を連れて

「よ〜しこのクソガキめ、斬り殺してやるよ」

塩田さんは冷静に見えるけど凄いキレてるのはよくわかる。

「こうやっていつも邪魔が入るんですよね、いいでしょう...2人まとめて始末しt」

とんでもない爆発音と共にオフィスの窓ガラスが全部割れる。咄嗟にオフィスで一番頑丈だと思うロッカーの後ろに隠れた。

「あれ〜?外したかな?」

「おい、お前あれ誰が弁償すると思ってんだ.....」

そう呑気に喋る幼女とダッフルコートを身に纏った男が1人

「帰ってきてくれましたね...!!」

「ちょっと不利になってしまいました....もうすぐで夜明けも近いですし、ここまでにしましょう....」

塩田キレる

「はぁ?!おめぇ逃げんのかこの卑怯者!!」

「やかましいですね!また今度来てやりますよ!その時に必ず始末します!では。」

窓が割れたオフィスから飛び出してどこかへ行こうとした瞬間

壁を伝って刃らしきものが飛んできた。

「ッ?!」回避されてしまった、かすり傷程度のダメージしか入らなかったようだ。

「ちっ、すばしっこいやつだな」

そう言って髪をポリポリする男が幼女を抱えてオフィスに入ってきた。

「あぁ危なかった....助かりました。黒田さん、大関さん」

「別にいいよ〜間に合ってよかったよ〜」

この幼女の見た目をした女性、黒田紗子、爆発物のパイオニアで今しがたこのオフィスにロケットランチャーを撃ち込んだのも彼女だ。

「はぁ....また始末書だ....」

その隣で落胆するこの男は大関明人、この課の副隊長を務めており、剣術の腕なら右に出るものはいない....と自称している。

「ところで....おい塩田、そこでぐったりしてる隊長は大丈夫なのか?」

「多分大丈夫っしょ、この人青酸カリ飲んでも死ななかったし」

「「そうだな」」満場一致である。


「ところでなのだけど、私のロケットランチャー効いてた?」

「いや、狐坂に多少のダメージが入ったくらいで奴には全く効いてなかったです。」

黒田は残念そうな顔をする

「狐坂ちゃんは大丈夫?」

「安心してください、致命傷です」と満面の笑みで答える。

一瞬とはいえ霊力と火力の爆発をまともに受けたら狐坂もたまらんよな

「ナンカゴメン」黒田は口を3の字していう。

塩田はココアシガレットに火をつけて一息ついてこう呟くのであった

「この黒焦げのオフィスどうやって治すかなぁ」

翌日に続く

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