とある異世界
この世界は、邪神と邪神の眷属神が管轄している魔王、魔族、亜人族らの住人と、女神と女神の眷属神が管轄している人間族が争いながら、お互いの信仰を奪い合っている様な世界。力で勝る邪神属が人族の数を減らす、数で勝る女神属はそれを守り、時に攻める。魔族や亜人族は少ないが強い分一人あたりの信仰度が高い。また、相手を殺した場合、自らの属人として転生するといった将棋のようなルールの世界のようだ。
最近、女神側が異世界から勇者達を転移させていることから、力関係のバランスが崩れ、劣性になった邪神が神王にチクったらしい。女神らが異世界から勝手に転移させているのであれば、過度に住人に干渉しないという神のルールに反するが、異世界転移の場合、厳密にいえば住人ではないため、転移元の合意があれば罪にはならない。ただし、女神が転移させた人物に神と成れる様な加護を与えていたら黒に出来るようだ。最近流行りのチート能力によっては十分神に近いステータスにもなりえる。
神同士であれば全智全能とは言えず、神々が悪いことはしないであろうという前提と神々は基本相互不干渉である点から問題ないとされていたが、邪神からの度重なる訴えを放っておくことも出来ず、俺に白羽の矢がたったらしい。
そして、俺はこの世界の魔王側の住人の一人で新たな魔王参謀として、邪神の合意の元、人としてトレードさせられた。そして、女神側の昇神候補の調査と間引きを行う。それに合わせて女神側の悪事を暴くことが今回の俺の仕事らしい。
また、ほごの方は女神側の調査とトレード交渉した神の調査をすることになった。
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罰により、この世界に来てからの俺のステータスは魔王四天王レベル。勇者と魔王を同等とするのであれば、魔王に一歩劣るレベルになった。ただし、人族は多対一が得意であること、人族の成長補正を除くと、魔王より勇者の方が強いであろうとは予想ができた。
対する勇者側は剣鬼、大賢者、大司祭、拳王が主力パーティーらしく、この5人が神に近づける可能性があるということだった。
·勇者→様々な武器を使用できる。また、光魔法を使え、攻撃、サポート、回復も出来る。
·剣鬼→文字通り、剣を扱わせたら一流。また、飛ぶ剣技も持ち、遠距離の間合いにも対応可能。
·大賢者→あらゆる属性の魔術を修める。近距離でも近距離用の魔術があるため、遠近両方で弱点はない。
·大司祭→回復術を極め、人の蘇生も死の度合い、状態によって可能。支援魔法や阻害魔法も得意。
·拳王→あらゆる武術を極めているが、パーティー内ではどちらかといえば回避タンクの役割。極めた回避術により、ヘイトを稼ぎながら戦う。
本当は俺も暴れたい所だが、たまには頭を使うのも悪くない。まずは、勇者パーティーが神として迎えれる器かどうかを見てやろうと思う。