第06話 〜蜘蛛の巣〜
幼少期編
第06話 〜蜘蛛の巣 〜
ケビンが蜘蛛に攫われてからおよそ5分龍之介は洞窟の奥へ奥へと走っていた。
道中にはもはや獣なのかどうかすら怪しい生物が無数に居たが龍之介の敵では無かった。
そして龍之介は手にした剣で獣を切りつけながら走っている。
(無事でいてくれよケビン)
そう願いながら走る龍之介の前に1匹の巨大なムカデが現れた。
「チッ 邪魔するなー」
ムカデの頭に飛びかかる龍之介。そのまま剣を突き刺そうとするがムカデの身体はクネクネと曲がり龍之介を避けたかと思うと一瞬で自分の身体で龍之介を囲んでいた。
「しまった......このままじゃやられちまう」
龍之介は何度も胴体の部分を切り裂くがムカデは全くの無反応だった。
そしてムカデの頭部が胴体で囲まれている龍之介に突っ込んでくる。
龍之介は頭と胴体の隙間へと何とか移動し攻撃を回避する。
するとムカデは自分の胴体を少しきつく締め龍之介を囲う胴体の輪を頭のサイズとほぼ同じにした。
(まずい次は避けられない......誰か助けてくれ)
すると一本のロープを引いた矢が飛んでくる。
「龍之介!!そのロープでムカデの頭を」
愛が助けに来たのだ。
そして龍之介には愛の作戦が理解出来ていた。
(なるほどこのロープでムカデの首を締めるんだな!)
龍之介は自分の剣をムカデのどうに突き刺しその剣を足場にし高くジャンプした。
「ナイス!愛!」
龍之介は愛の放った矢を掴みそのままムカデの首をロープで締め付けた。
ムカデは抵抗するように暴れ出す。
「おい、愛このままじゃ抜け出しちまうよ! 」
「大丈夫。必ず仕留める」
そう言うと愛は首元に麻酔を矢に塗り飛ばす。
そしてムカデは数秒後に動きを止めた。
「さすがだな!愛」
「何がさすがだなよ! あなたなんでこんな洞窟に! それにケビンはどこ? 」
「そんなことより急がねーと」
龍之介は洞窟の奥へと走り出す。
「待ってよーどこに行くの! ゲビンはどこなのよ! 」
そう言いながら愛は龍之介の後を追った。
クチャ!!
ケビンを元へ急ぐ龍之介の足に粘り気のある物体が付着する。
「なんだ? 」
龍之介が足元を確認してた瞬間天井からケビンをさらった蜘蛛が飛び降りる。
「龍之介!! 危ない! 」
愛は龍之介の上に飛び降りる蜘蛛を矢で打った。
「〜〜〜〜〜」
蜘蛛の巣に体と口を縛られたケビンが叫ぶ。
「ケビン! 無事だったのか! 今助けてやるからな! 」
龍之介は愛の矢をくらい着地を失敗した蜘蛛の足を切った。
龍之介はその勢いのまま6本ある足の内の3本を切った。
「愛今のうちにケビンを縛る糸を解いてくれ!」
「わかった! 」
愛はケビンを縛る糸を解こうとするとケビンはそれをやめろと言わんばかりに首を動かす。
「ケビン動かないで、今解くからね」
ケビンのを縛る糸を解こうとする愛を無数の蜘蛛が囲む。
そして蜘蛛は口から糸を放ち愛を捕らえた。
「待ってろ! 今解く」
龍之介は足を切られ歩けなくなった蜘蛛の元から離れケビンと愛の元へ向かい2人を縛る糸を剣で切りさそうとする。
しかし2人を縛る糸は龍之介の剣を弾いた。
「なに! 切れないだと!」
龍之介は動揺するがそのまま糸を切ろうと剣を振り続けたが糸を全くもって切れる気配な無かった。
「「〜〜〜〜〜〜〜」」
2人が何かを伝えようと叫んだ時足を切ったはずの蜘蛛が龍之介を吹き飛ばした。
「なぜだ、足を切ったはずなのに」
蜘蛛は追撃をしようと龍之介の元へ突進する。
その蜘蛛の足は龍之介切られたはずなのに無傷であった。
「なんで無傷なんだよ! 」
龍之介はそう声を上げながら今度は蜘蛛の胴を連続で切り刻んだ。
蜘蛛の胴からは緑色の血しぶきが上がった。
「今度こそ仕留めたぜ」
しかし龍之介の目には思いもしなかった光景が映る。
蜘蛛の胴が蒸気を上げながら再生していたのだ。
(糸は切れねーし蜘蛛は再生しちまうし......どうすれば)
必死に策を考える龍之介に対して蜘蛛はただひたすら龍之介に突進し続けた。
龍之介は愛の元へ移動し愛のカバンからムカデ戦で使用した麻酔とロープを引いた矢を取りだした。
(このロープで縛って動きを封じて麻酔を使えばやつの動きを止められる)
龍之介は矢を近くの岩に突き刺しロープを持ちながら蜘蛛足の周りを1周走りロープを締めた。
蜘蛛はロープに足を縛られ動けなくなった。
龍之介は自分の剣に麻酔を塗り蜘蛛頭を数回切り裂いた。
(頼む眠ってくれ)
しかし龍之介の願いは叶わず蜘蛛は口元にある牙でロープを食いち切るとそのまま糸を吐き龍之介の片足と岩を縛ってしまった。
(しまった!! これじゃあ動けない)
蜘蛛は動けなくなった龍之介に突進する。
龍之介は足を縛られているため吹き飛されて突進のダメージを受け流すことが出来ず先程の倍のダメージを受けた。
「グハッ!!!」
龍之介は体から多くの血を流しさらにはくちから血を吐いていた。
(このままじゃ死んじまう......せめて愛とケビンだけでも)




