第05話〜龍之介の過去〜
幼少期編
第05話 〜龍之介の過去〜
時はカルデラ大戦争の8年前に遡る。
「ハッハッハー 龍之介まだまだだな〜」
「クソーもう1回だ!」
龍之介10歳は毎日学校が終了すると近場の戦闘部隊訓練所に行きハーベルトと刀の練習をしていた。
「ハーベルトさんもうこれで30回目ですよ。いい加減僕達の指導もしてください」
ハーベルトの部下が呆れながらいう。
「そうか、もうそんな回数やっていたのか。龍之介また明日だな」
そう言うとハーベルトは龍之介の頭をポンと叩き部下達と訓練に行ってしまう。
「速く強くならねーと俺も来週からは戦闘科なのに......」
戦闘科とか龍之介の通う学校の1つの科目である。
龍之介の通う学校は男女5歳から通い始め、生活に必要な基礎知識を身につける。
10歳になるとそれぞれの適正に合わせて戦闘科 司令科 商業科に別れる。
そして学校には寮があり多くの生徒が寮を利用する。
寮を利用する生徒は親を戦争で無くしているものがほとんどだった。
龍之介も父親を戦争で亡くしてい母親は協会に務め家に帰ることが無いので寮を利用していた。
寮に変えるとそこには龍之介のルームメイトであり、最大のライバルであるケビン・ダーバンが2本の木刀を構えている。
「おい!龍之介! 俺達ももうすぐ戦闘科に行くんだその前に決着を付けようぜ」
龍之介とケビンは戦闘の授業でも模擬戦で1度も決着がついたことがなかったのだ
「望むところだ。今戦いを挑んだことを後悔するんだなケビン! 」
龍之介がハーベルトの元に通っている理由はケビンに勝つためであった。
そしてついに龍之介とケビンの戦いが始まった。
普通の木刀より長い木刀を使う龍之介それに対して片手剣サイズの木刀を2本使うケビン互いに1歩も譲らない激しい打ち合いが続いていた。
しばらく打ち合いが続きついにその勝負に変化が起きた。
2本の木刀を使うケビンが細かなフェイントを入れる。
龍之介はそのフェイントに対応するも大きく体制を崩してしまった。
そしてケビンはトドメを誘うと大きくジャンプし2本の木刀を突き刺そうとする。
龍之介は飛びかかってくるケビンに対し仰向けになりながらその長い木刀を大きく振りケビンを吹き飛ばした。
「やるな! ケビン! 今のは危なかったぜ」
「まさかあれを吹き飛ばすとはな」
そう言葉を交わすと2人はまた打ち合い始める。
その時2人の頭にりんごが飛んできた。
「いってー、誰だりんごをとばしたやつは! 」
「男の真剣勝負を邪魔するんじゃねーよ」
「2人ともここどこだと思ってるの! 寮の中よ寮の中こんなところで勝負してんじゃないなわよ! 」
そう怒鳴るのは愛だった。
りんごは学年1の狙撃能力を持つと言われてる愛が弓で飛ばしたものだった。
「愛またお前かよ何回邪魔すれば気が済むんだよ! 」
「おい龍之介愛が言っていることは正しい。今日のところは中断にしよう。」
ケビンは愛に対して好意を抱いていたため愛から注意を受けるといつも素直に勝負を中断していた。
「おいケビン! またそれかよ、これじゃあ一生決着つかねーじゃねーかよ」
龍之介は怒りながらそう言いベットにダイブして寝てしまった。
そして月日は流れ龍之介達はついに戦闘科に属すことになった。
戦闘科では実戦に備えた訓練や知識を学び龍之介達は着実に力をつけていった。
そしてある休日
「おいケビン、今日2人で町外れにある洞窟を探索しねーか? 」
「龍之介、あそこは立ち入り禁止だぜ! それに獣が出るって噂だ。本気で言ってるのか?」
「おう! 獣が出るって噂だからこそ行くんだろ! 俺達で獣をぶっ倒してやろうぜ!」
「OK! 龍之介ただし危険だと感じたらすぐに逃げるぞ」
そして2人は部屋にある本物の剣を持つ。戦闘科に属した時に貰ったものだ。
2人は洞窟まで歩いて向かい迷うことなく洞窟の中へと入っていった。
洞窟の中は真っ暗でコウモリのような小さな動物がコソコソと動くその中を龍之介とケビンが持つ懐中電灯が光を灯していた。
ある程度奥まで進むと何故か明るい場所があった。
「なんだ? ここだけ明るいぞ? 」
「龍之介気をつけろ、きっとこの近くに獣がいるに違いない」
何も分かっていなさそうな龍之介にケビンが忠告する。
すると龍之介があるものを見つけた。
「おいこれ宝石じゃねーか? 」
龍之介は壁を指さす。
そこには水色に光るクリスタルがあった。
「すごい、クリスタルだ。龍之介これを剣で砕いて少し持ち帰ろう!」
ケビンがそう言うと2人はクリスタルを夢中で砕き始めた。
クリスタルを砕いてしばらくするとクリスタルの壁にヒビが入った。
龍之介とケビンがそれに気がついた瞬間クリスタルの壁は崩れその中から大きな獣が現れた。
赤色の毛を持つクマのような獣はそのままケビンに襲いかかる。
ケビンはそれをジャンプでかわすと2本の短剣を取り出し連続でクマのような獣の腕を切っていく。
しかしクマのような獣は腕を振り払いケビンを吹き飛ばしす。
その隙に龍之介はクマのような獣の背後を取り大刀のような剣でクマのような獣を突き刺した。
剣を突き刺した龍之介はそのまま次の攻撃をしようとするが刺さった剣が抜けなくなってしまった。
そしてそのままクマのような獣に吹き飛ばされてしまった。
クマのような獣は剣を手にしていない龍之介に向かって走り込む。
ケビンはそのクマのような獣の注意をケビンに向けるため1本の短剣をクマのような獣に投げつける。
運のいい事にその短剣はクマのような獣の目に突き刺さった。
クマのような獣は目に短剣が刺さりそのまま転倒してしまう。
ケビンはその隙を逃さずクマのような獣の首元にもう1本の短剣を刺した。
そしてクマのような獣は動きを止めた。
「おい! 龍之介大丈夫か?」
「大丈夫だ、すまないケビン」
ケビンが龍之介に手を差し出し龍之介はその手を掴み立ち上がった。
そして2人は獣に刺した刀を回収した。
「これが洞窟に居ると言われていた獣か」
「おいケビン、この獣の肉持ち帰ろうぜ! 前に戦闘部隊の人が倒した獣の肉とか皮売ってたんだ! きっとこいつの肉と皮も売れるはずだぜ! 」
「おいおい、こんな生臭い肉持ち帰るのかよ 」
「大丈夫だ、ほらよ!」
龍之介は鞄から袋を取り出しケビンに渡した。
「この中に入れて行こうぜ」
2人が獣の後処理について話しているとケビンの上から巨大な蜘蛛が飛び降りてきた。
そしてその蜘蛛は糸でケビンを拘束し洞窟の奥へと連れて行ってしまった。
「ケビンーーー」
龍之介はそう叫ぶと蜘蛛のあとを追って洞窟の奥へと進んで行った。




