第03話 〜シルバの脅威〜
カルデラ大戦争編
〜シルバの脅威〜
「愛!! 急いで援軍を呼ぶんだ! 」
「分かったわ。 でも龍之介はどうするの? 」
「俺はハーベルト隊長とアイツを倒す! 」
龍之介は剣に炎を宿し構える。
「やめろ龍之介! お前はまだ若い、愛と共に援軍を呼びにい!? 」
ハーベルトさんが龍之介に目を向けたその一瞬だった。
ハーベルトさんの片足が宙に舞ったのだ。
「コイツはやべぇな」
ハーベルトさんが焦るのも当然だった。何故ならシルバと名乗るAIはその場から1歩も動いていない。
つまり斬撃のみでハーベルトさんの足を跳ねたのだった。
「カワイソウニニンゲンノカラダハモロイナ」
そう言うとシルバと名乗るAIは更に斬撃を飛ばしてくる。
ハーベルトさんは何とか片足でバランスを取り斧で斬撃を防いだ。
「おい! 龍之介速くいけ! 」
ハーベルトさんが龍之介に声を掛けている。
しかし龍之介はハーベルトさんの言葉など耳に入っていなかった。
(俺のせいでハーベルトさんの足が......)
龍之介は完全に周りが見えなくなっていたのだ。
「クソ! あの野郎周りが見えてねー」
ハーベルトさんは何とかシルバの斬撃を防いでいる。それに対しでシルバは無表情で斬撃を飛ばし続けていた。
「ツマラヌ」
そう言うと同時に今度はハーベルトさんの片腕が跳ねられた。
「グッァ!?」
気づくとハーベルトさんの前に居たはずのシルバはハーベルトさんの後ろに居た龍之介の目の前にいた。
「シネ」
そう言うとシルバは手に持った刀で龍之介を突き刺そうとする。
だがシルバに向かって1本の斧が飛びかかる。
ハーベルトさんの斧だ。ハーベルトさんは片足でどうにかバランスをとり倒れながらだが巨大な斧を投げつけたのだった。
しかしシルバはその斧に気づき斧を真っ二つに切ってしまう。
「マダジャマデキルホドウゴケタノカ」
そしてシルバは龍之介ではなくハーベルトさんに標的を戻し、倒れているハーベルトさんに向かってゆっくりと歩み寄る。
(まずい、このままじゃハーベルトさんが......でも今の俺があいつと戦っても30秒くらいしか時間を稼げない......どうにかしてハーベルトさんが逃げるまでの時間を稼がないと......)
ハーベルトさんを助ける策を必死に考えている間にシルバはハーベルトさんの目の前に立ってしまっていた。
(もう間に合わない)
そう思った時どこからか声が聞こえた。
「情けないな我が主よ、我が力を貸してやる」
その声が聞こえ終わるとほぼ同時にシルバの足元から火の柱が上がった。
完全に龍之介のことが眼中になかったシルバはその火の柱に飲み込まれてしまう。
そして再び声が聞こえた。
「コイツは我の技の1種火柱だ。本来ならば中に入ってしまえば灰になるまで出ることは不可能だが今は主の記憶がないからな、良くて3分もつかどうかってところだ。我が主よまた記憶が戻ったら会おう。さらばだ」
そう言い残すとその声は消えてしまった。
(3分か......3分あればハーベルトさんを連れてどこかに隠れることくらいできるはずだ! )
そう思いハーベルトさんの元へ歩こうとすると体から力が抜け龍之介は地面に崩れ落ちてしまった。
「大丈夫か龍之介、この火の柱はいったい......しかし長くは持たなそうだな。龍之介俺のことはいい、急いでここから離れるんだ! そしてこのAIのことをどうか協会に伝えてくれ!!」
返事をしようとするが声が出ない。それほどあの火の柱を発生されるために体力を使ってしまったのだろう。
ハーベルトさんが叫び終えた数十秒後火の柱の形が崩れ始めた。
(嘘だろまだ2分も経ってないぞ)
そして火の柱の中からシルバが出てきてしまった。
「コンナチカラヲカクシテイタトハ」
シルバは倒れている龍之介を一瞬見たかと思うとふたたびハーベルトさんを見つめ刀を振り上げた
「シネアワレナニンゲンヨ」
刀を振り落としハーベルトさんの首を跳ねた。
(ハ、ハーベルトさん......)
龍之介は自分がハーベルトさんを助けられなかったことを悔やんだ。
そしてシルバは龍之介の方へ歩きだす。
「ツギハキサマダ」
シルバが龍之介の前で立ち止まる。
龍之介はシルバを睨むことしかできなかった
(ごめんなさいハーベルトさん、俺のせいでこんなめに、そのうえ仇すらとれないなんて......)
龍之介が諦めたその時馴染みのある1人の女性の声が聞こえた。
「龍之介大丈夫? もう安心して! 援軍を連れてきたわ! 」
そこには別の部隊のCランクが3名 Dランク以下の隊員が100人以上居た。
(最悪だ)
俺はそう思いながら目を閉じた。

カルデラ大戦争編はもう少し伸ばしたかったですがシルバをチートキャラにし過ぎてしまったので結構短くなってしまいました。もうすぐカルデラ大戦争編は終了です。




