現実は厳しかった
ゴトンという何かの揺れで少年の目がパチリと開いた。
「あ、今更だが俺の名前、西条友規って言うんだよろしく」
突然、自分の名前を言った。
はて?俺は誰に自己紹介してるんだ?
で何故俺は、こんな格好してるんだ?
いろいろ疑問が出てきた。
だってボロボロな布の服を着て手には錠がつけられているのだから
まぁ、なるようになるか、と楽観視してみたものの、非常にまずい状況だと思考する。
まあ、思考したところで、意味は無いけどなあんま
いや、意味はあるか
まぁ、とことん考えよう
数時間後
「おい、降りろ」
男の声がした40後半のおっさんか
「へい」
気だるそうに友規は立ち上がり馬車らしきものから降りた。
「おい、こっちだ、きびきび歩け」
おっさんがガン飛ばしてきた。
ヤダコワイ、まぁ従うけど
トボトボとおっさんの後に続いた。
後ろにはクロスボウ構えた奴が二人いた。
逆らうのはアウトだなこの状況
どうなるんだろうな、これからいったい
ひとまず状況を報告しよう
牢屋らしきものに入れられた。
飯は2食
固いパンと固い肉と少し濁った水だ。
まぁ食えない事はないから食うが、はっきり言おう、これはまずい
後、一つ俺は奴隷になってしまったようだ。
あの女神(邪神)が言っていた試練ってまさかこれなんじゃー?
もしかして、あれか、こっから這い上がれ的な?
まぁ、あまり考えこんでも無駄か
まぁ、さっさと寝よう