警察と話す時は気をつけよう
「おいおい流石にここまでしなくても……」
「悪い点数と〜れぇ〜って言ったの謝るから勉強しなさい?」
「……勉学に励め……」
……。
「ちょっと?あの〜?」
……なんでしょう?
せっかくやる気満々なのにそれを消す気ですか?せっかく書く気なのに。
「いや、それはテスト週間終わったらで……」
テスト終わったら別作品を10万字以上書かないといけないし、『いや、異世界救う前に俺を救えよ』も話進めないといけないんで、全く手をつけられなくなるんで。今のうちに書かないと。(ちなみに、朝からちゃんと勉強していたので大丈夫です)
「……10万字……」
「……書籍化とか高い夢見るからよ……」
「……新作新作と、沢山連載をするからです……計算すると、合計5作品連載しています。そのうち、10万字超えているのは2作品のみ。1作品は、ほぼ更新無し。1作品は、最近夢で襲われたからとか言って、どっかのアニメのパクリ。1作品は、別サイトのコンテストに応募するために10万字を来月までに書かなければならない(現在2万文字程度)。……アホとしか言いようがありません」
冷静に解説するのやめてくれませんかね……新作を思いついちゃうんですよ。てかパクリじゃないし!全然違うし!……俺の頭はどうなってんのやら……
【猿(笑)】
ハモってんじゃねーよ!
……ほぼ全部ジャンルが違うというね……SF2作、ファンタジー、コメディー(推理)、学園ラブコメ……
「地味に自慢してんじゃねぇーよ……書籍化したいからって、コンテストに応募するやつのジャンル言ってんじゃねぇーよ」
「学園ラブコメね……」
「……受賞することは無いでしょう……そもそも読者選考の時点で落選します」
……少しは俺に夢を与えてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
【ゴールド探偵、蓮ちゃん始まるぞっ!】
始めれるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
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「これは俗に言う……誘拐というヤツではなかろうか……?」
「これは俗に言う……わいせつ浩意というヤツではなかろうか……!?」
おい字がちげーぞ。
今、僕の目の前にあるのは、ぐったりと気絶している女子高校生。気絶してしまったからとか言って、探偵事務所まで運んできたのだ。まぁ目の前だったのが不幸中の幸い……でもなんでもねーよ!ただの犯罪者だわ!通りすがりの女子高校生にナンパして気絶させて勝手に家に運ぶ……ほぼ誘拐じゃねぇーか!しかもこの時間帯だ!絶対登校中だったよ!?学校が心配して親に電話して……そして警察に……がぁぁぁぁぁぁぁ!今すぐ起こして学校に行かせるべきだぁぁ!
と、女子高校生を思いっきし揺する。
起きろォォォォォォォォォォォ!
「死なないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「うるせぇぇぇぇぇ!」
ドゴン!
宋史は蓮ちゃんを殴り飛ばした。
「おい!あんたそれでも大人か!?これはほぼ犯罪に近いもんだぞ!」
「……ごめんなさい……」
この真面目な男、宋史浩意。本気で怒る。
「……ったく……どうしやーいいんだよ……」
「とりあえず起こすしかないわ」
「そうだな……」
「よし!そうとなれば、早速起こしましょう!」
「……はい」
「え?何?その不安げな返事は」
「……いえ、どうぞ続けてください社長」
「ま、まぁいいわ……私に任せなさい」
と、スタスタと歩み寄ってきて女子高校生の横に座る。
そして、ユラユラ〜ユラユラ〜と揺する。
「起きて〜」とか「ちょっと〜」とか言いながら揺すり続けて約2分。
「起きませんね……」
「起きないわね〜……」
「どうしましょう……」
何この子。死んでるんですか?
「……こうなったら本気でやるしかないわね。見てないさい!私が本当の探偵だと言う事を!」
「……?」
は?何言ってんのこの人。今探偵とかどうでもよくね?この子起こすのに探偵関係あります?
ピースサインして言ってくるもんだから、逆に不安すぎる。
……大丈夫かなぁ?
見事その不安は的中。
「やめろぉぉぉぉぉ!」
「ギャッハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
ノコギリを持った蓮ちゃんを止める宋史。
そう、何故かノコギリを持ってきてこの子を切ろうとしたのだ。咄嗟に止めに入った僕だが、やっぱ怖い。というか死ぬゥゥゥゥゥゥ!
まるでジェイソンかのように叫ぶ蓮ちゃん。目がおかしいよこの人!
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!
「やめ――」
グイイイイイイイイイイ!
ギイイイイイイイイイイ!
グチョョョョョョョョョ!
……宋史ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!死ぬなァァァァァァァァァァァァァ!
「ギヤッハッハハハハハハハハハハハハハハ!」
どこのグロ映像だぁぁぁ!これは普通に放送禁止系だ!作者から止めさせてもらう!
……ね?ちょっと?やめてくれない?
「……あら。ちょっと殺りすぎたようね」
漢字漢字……。
……ってあれ?
これ血なの?え?
……まさか……
「宋史君、これでもダメみたいだから起きていいわよ」
「……」
「……ちょっと〜?」
ツンツン。
「……あれ?……作戦話してなかったのは悪いけど、こんぐらいじゃショック死しないよね?異世界行っちゃわないよね?」
「……(ピクピクッ」
「……ね、本当そういう冗談はやめよう?……うん」
「……」
ちょっと蓮ちゃん?これ本気でショック死しちゃったんじゃない!?ノコギリで切られたとか勘違いして異世界行っちゃったパターンじゃない!?あのアニメやってるやつのパクリじゃない!?訴えられるんじゃない!?
「……」
「……どうしよう……私2人も殺してしまったわ……」
そんなこと言ってる場合じゃないだろ!1話目から主人公殺したり主要キャラ殺したり、ハチャメチャなことしてくれてよ!少しはまともに仕事しろよ!
……どうすんだよ……ほんと読者様に怒られるよ……訴えられるよ……。
「まぁいいわね」
と呟いたその時。
ピンポーン。
とチャイムが鳴る。これは、客が来た時の合図(?)。
と、ドアの向こうから恐ろしい人が声をかけてきた。
「すみません、こちら警察の者ですけど、先程「誰かが殺されかけている叫び声が聞こえた」と110番通報を受けまして」
お巡りさんですねわかります。
「ス、スミマセ〜ン……今オ取リ込ミ中デシテ〜……」
と、カタコトになりながら自爆した。
この状況で「お取り込み中」とは「自分犯人で〜す」と言っているようなものだと、探偵としては基本(?)なことを忘れてた言ってしまった。しかも、自分は元警察官だったというのに……。これはもうダメだ。
主人公は逮捕され、主要キャラ2人死んでしまって。
……もうこの小説終わったな。
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あ、主要キャラいないから喋れないんか。これで終わろうか――
「私がいるわよ!」
……なんで?
「まだ逮捕されてないわ!」
あっそう。
終わりま〜す。
「ちょっと待ちなさいよ!」
ではまた次回に〜!
「待ってェェェェェェェェェェェェ!」