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逃げろおおおおおおおおおおおおお!?

蓮「あら。更新の連続がこれでいいのかしら?」


え、えぇまぁ。


蓮「元号も変わったことですし、違う小説も更新したらどう?」


いや、まぁ。


蓮「なんなのよ!その頼りない反応は!」


はいゴールド探偵、蓮ちゃん始めまーす


蓮「何よこれ!?こんなのあり!?」

 ###


 ある森の中の山道。日付けが変わろうとしている頃。

 半分破れた羽を休めながら、ドボドボと歩いている1人の女がいた。


 その羽からは血が垂れ落ちており、女が通った道には自分の位置を示すかのように血の水溜まりができていた。


「休めって言われてもねぇ……休む場所すらないのに……」


 そう言いながら木にもたれかかってその場に座った。


 何時間も途中休みながらも歩いていた。さすがに足への疲労が限界だ。

 ここは人里から離れた山奥。人が来ることはないだろう。ましてや名古屋、愛知からでて岐阜の山だからアイツがここまで来ることは無い。


 そう安心してここで眠りにつこうかと。


「--あら永眠するつもりかしら?」


 目を閉じた矢先、ロープのようなものでぐるぐる巻きにされ、体と木を固定されてしまった。


「な、何っ!?」


「さぁなんでしょう」


 その声の主はどこにいるかはわからない。たた薄暗い山の中に響くだけ。


「金松蓮!何故あなたがここにっ!あの高さならしばらく入院しているはず……!」


「あら。声だけで私ってわかるなんて目がいいのね」


 おい。目じゃなくて耳だろ。


 月明かりのスポットライトに突如現れた金松蓮。その姿はまさしくクノイチ。


「くっ!何しにきた!」


「それはもちろん--」


 その瞬間。女の顔の横すれすれに拳が通る。


「--ッ!」


 顔と顔の距離は数センチ。誰かはすぐわかる。


「--貴様から組織の情報を洗いざらい吐いてもらうためにな」


 そう言うと剣璽は拳を引いて目の前に立つ。


「私は何も吐くつもりはないわ。例え死ぬことになったとしてもね」


「まぁ見事あなたのフラグ回収しに来たわけだけど。理由聞きたい?聞きたい!そう!その理由とは……」


 蓮はただ花瓶で殴っただけじゃない。殴る際、GPSを身体に付けたのだ。だから岐阜の山奥にいようとも着いてきたわけだ。


 そして蓮はクノイチ。気配を消してあとをつけることぐらい簡単なことである。


「くっ……どうやらあなたのことを少し甘くみていたようだわ。でもねぇ金松蓮。あなたも私のことを甘く見過ぎよ」


 その言葉と共に、ロープで縛り付けられていたはずの女が姿を消した。


 しかし蓮には居場所がわかる。すぐさま女が逃げた上空にクナイを投げる。しかし、女が読んでいたのかそのクナイを避けた。


「あら。中々いいじゃない」


「金松蓮様に褒められて光栄です」


「いや、俺だけど」


「お前かいっ!」


 女声を出した剣璽だった。


 雰囲気をぶち壊していくのがゴールド探偵、蓮ちゃん。これからもどうぞよろしく。


「あははっ!残念だったわね。もう空に飛んでる私を捕まえることなんてできないわ!」


 その瞬間。辛うじて飛べていたもう片方の羽が撃ち抜かれた。

 それも何発も。


 もちろん羽としての機能をなさなくなり、地面に落下していく。


「あら残念ね。私達2人だけで来るわけないじゃない」


「レッド……!」


 女に当たった銃弾は、全て羽の急所に当たっていた。むしろ急所にしか当ててない。


「あら、これで私達から逃げれないわけだけど……質問に答えてもらいましょうか」


「まず、お前のコードナンバーはなんだ」


「ふふっ……まさかレッドが裏切るとはね……コードナンバーは015」


「ほう。015ということはかなり最近だな」


「次の質問。今回はシルバーとマゼンタが動いてるんだろうけど、目的は何。私を殺すつもりなら人を攫う必要はないわよね」


「さぁね。私は指示に従っているだけ」


「とぼけない方がいいわよ。レッド(・・・)がずっとスコープであなたのこと見てるからね」


「くっ……ヒントだ。ヒントだけで勘弁してくれ」


「あら。造り者が命乞い?」


「蓮。お前探偵なんだからヒントで許してやれ」


 作者からもそれでお願いします。このままだと探偵要素皆無なので。戦闘ノベルになっちゃう。忍者ノベルになっちゃう。探偵ノベルだから、一応……はね……。


「ヒントはこう。『海の近くにシャチホコをおびき寄せ、炎とともに消滅させる』」


「へぇ。案外簡単ね。まぁいいわ。のってあげましょう」


「蓮わかったのか?俺はさっぱりわからんが」


「フフっ」


 女が鼻で笑う。


「さて。最後の質問。シルバーは今どこに?」


「名古屋港。それだけ言っておくわ」


「そう、ありがとう。質問答えてくれたお礼に生かしておくわ。ただ、次私の前に現れない事ね--」


 背中を向けて歩き出した蓮は立ち止まり、


 顔だけ振り返りにらめつけていう。


「--二度と息できなくするから」


 そう言って、蓮と剣璽は暗闇に消えていった。



 --しかし、後日。ここで死体が発見されることとなる。羽を付けた人間の死体が。

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