マラ宮はオレに急に半ギレで言った。
「あ?お前・・・」
と、マラ宮はオレを見つけて言う。
おそらくこいつは普通に遅刻してきたクチだろう。
冷静にやり過ごせばいい、と思った次の瞬間。
「お前、なにしてんだよ、どけよ」
と、マラ宮はオレに急に半ギレで言ったのだ。
え、とオレは慌てた。
辺りを見回して、そして気がつく。い
ま脱いだズボンを置いたところが、偶然マラ宮の机だったのだ。
「ぁぇ、ぁぉ」と、オレは何か言おうと思うが焦って舌がうまく回らない。
それをみたマラ宮は余計に怒って、
「どけっつってんだろ、何だよお前!?」と怒鳴る。
オレは慌てて席を譲ろうとズボンに手を掛ける。
が、その瞬間、学ランの背中のところでなにかピッ、と外れたような音がした。
背中に走る違和感で、オレは全身の血の気が引いた。
無理やり身につけていたブラのホックが外れたのだ。
肩紐をつけていなかったから、するりとブラは服の下へ流れていく。
オレは反射的に、学ランから足元にブラが落ちないように、グッ、とひじを胸に当てて脇を閉めた。
「あ゛あ゛っ!?」と、その瞬間、マラ宮が般若のような顔になって叫ぶ。
「お前、何≪ファイティングポーズとって≫んだよゴラァッ!!」