第2部:予告編
【第2部:予告編】
夏を本格的に迎えて、久谷姉弟は実家へと帰省する。
仲直りして、普段以上に甘いふたり。
だが、真綾の前に一人の男が姿を現した。
「久しぶりです、真綾。キミの帰りを待っていました」
懐かしい幼馴染との再会が真綾と響の関係を大きく揺らす。
真綾に恋心を抱く響のライバル、斉藤双葉(さいとう ふたば)。
「相変わらず、綺麗ですね。真綾、俺の恋人になりませんか?」
その告白が引き金になり、事態は大きく急変する――。
「真綾お姉ちゃんと斉藤さんってどういう関係なんだ?昔に比べてやけに……」
「前にも告白されたの。中学の卒業式に、好きですって……」
斉藤が真綾に狙いをつけて再び接近する。
彼女を想う響はそれを阻止しようとするが……。
「邪魔だよ、響。キミは弟だろ?義理とはいえ、本当に姉と結ばれるつもりかい?」
「それを彼女が望むなら、僕はそのつもりだ」
自分の心に素直になろうとする響だが、斉藤の一言が思わぬ展開を生む。
「ふははっ、それをキミの両親は認めてくれると?……無理だろう?」
夏の太陽の日差しは大切なものさえ、見えなくするのか。
困惑する響、次第に真綾は斉藤に心を許していく。
それを食い止めようとする響は思い切った行動にでる。
「……響ちゃん?」
「真綾お姉ちゃん……今日は部屋に帰さないから。この意味、分かる?」
愛している気持ちが物語を核心へと誘う。
姉弟の恋の行方、衝撃的なクライマックス。
そして、真綾の気持ちはどちらに……?
「私、響ちゃんのことが……」
――情熱と激動の夏、衝撃の第2部が幕を開ける?
(予告内容は本編の内容と違う場合があります)