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後輩、執行立会中

 防音のガラスで助かります。泣き声も悲鳴も聞こえないので。今回は先輩と私が執行立会しますのでよろしくお願いいたします。

 いや~初めてなんで緊張してます、ええ、よろしくお願いいたします。


 なんだか普通の部屋ですね。会議室みたいにテーブルとイス、でガラスの向こうで対象が処刑執行されると。

 先輩は落ち着いてますね、私は何だかちょっと寒いです。あ、エアコンの温度は大丈夫ですよ、調整を催促したわけじゃないですよ。


 あ、来ましたね。こうしてみると何だか小さいですね。服と態度だけは大きかったのに。

 

 なるほど、最初から裸で、執行後そのまま水をかけて洗浄するんですね。で、火葬場へ直葬すると。

 ちょっと青あざが多く見えるんですが……やっぱりすごい抵抗をされるんですね。今はもう、よたよたと歩くしかないって感じですけど。この処刑台へ上がる前に殺されては困るので、そこだけ注意してもらえれば、ええ。まぁ拘束された時点でどうなっても良いんですが、職員執行立会の時は、私の目の前で死んでもらわないといけないんで。


 あ、ボコボコに蹴ったり殴ったりするのはいいですよ。もう人権は停止されているので。扱いとしては一般廃棄物に近いらしいです。ちょっと廃掃法については詳しくないんですが……。道路で車にひかれた動物の死骸と同じような感じらしいですね。処分の責任が市町村にあるみたいで。まぁそこら辺はどうでもいい話ですかね。


 皆さん慣れていますね。もうセットしてボタンを押すだけですか。

 あ、はい、それじゃあお願いします。


 あ、結構勢いよく落ちるんですね。首が伸びて骨が壊れたのが分かります。へぇ~人が死ぬのって、こういう感じなんですね~。対象の顔は……流石に直視しにくいですね、慣れますか? そうですか……先輩も慣れてますね。私は結構どきどきしてます。あ、はい、瞬間的に意識が途絶えてそうなのはいいですね。意識が保たれたままだと、気が引けるというか。


 本当は薬殺も候補に挙がったらしいですが、稀に臓器を摘出することもあると聞きました。対象が健康な場合は、臓器移植が必要なドナーに渡されると。で、その時には薬殺された肉体は使用しがたいと聞きました。


 茶化さないでください、真面目に勉強しているんですよ。よく知っているでしょ私も。

 

 ところで死亡確認ってどのぐらい後にするんですか、5分ぐらいですか。ちょっとタバコを一服……あら灰皿まであるんですね、この部屋。

 恐縮です……それでは失礼しまして。

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