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第7話月面のデジタル・ソーサリー - 闇を暴く者

春香の身体には、この“魔法”を操るためのサイバネパーツが組み込まれている可能性が高い。

コロニーの日常とほころび

月面コロニーの表舞台

春香が外に出てみると、コロニーは一見穏やかで近未来的な都市として繁栄している。

デジタル制御された気候、人工の公園、住民たちは“魔法”を恩恵として享受しているように見える。

春香のサイバネアームを見ても、住民の多くは好意的・興味津々。まるで「新しい技術は大歓迎」という雰囲気。


街角で、小さなニュースホログラムが報道する。「コロニー外縁部で爆発事故。調査中」などの文字が一瞬流れるが、すぐに別ニュースへ切り替わる。

住民の会話から「最近、大規模な人体改造の噂がある」「軍事部門で変なことをしているらしい」と囁かれているが、すぐに話題は逸れてしまう。

春香は胸騒ぎを覚える。明るい都市の裏側に、隠された影があるのではないか……?


桐生に連れられ、コロニーのデジタル・ソーサリー研究所を見学する春香。

「魔法炉」の制御室など、コロニーのエネルギー中枢が興味深く見えるが、研究者たちはなぜか春香を警戒している。

そこで、研究員ロイドと出会う。ロイドは密かに桐生に協力している若手研究員で、春香にこっそりあるデータを渡す。

ロイド

「これ……あなたに見てほしい。人体実験の記録かもしれないんだ。僕もまだ詳細はわからないけど……彼らは何かを隠している。」


データにはサイバネ化や量子制御技術を受けた“被検体”の治療履歴が部分的に残されている。

「データ抹消」となっているが、完全には消去されていない“ゴーストログ”が混在。

その中に「実験失敗」という記述、そして多くの被検体が行方不明または死亡と書かれている。

春香は自分も同様の実験対象だったのではないか……と疑念を抱き始める。


最初の葛藤—真実を知りたい


桐生に問いただす春香。「私はこの記録と関係があるの?」「どうして隠していたの?」

桐生は苦しげに唇を噛む。

「僕も医者として、全てを知っているわけじゃない。だが、君が深く踏み込めば危険な目に遭うかもしれない。上層部は“魔法”の裏の研究に触れられることを嫌っているんだ。」


真実を探る決意

春香は戸惑いながらも、自分が“被検体の一人”かもしれないなら、黙っているわけにはいかないと決意。

「私が目覚めた理由、そしてこの身体の秘密……全部突き止めたい。それで誰かが苦しんでいるなら、放っておけない。」


闇の施設と陰謀の片鱗

地下施設の噂

ロイドが春香にさらなる情報を提供。「コロニーの地下区画に“封印エリア”があって、そこでは軍事実験が行われている」という噂。

上層部の許可なしには近づけない場所らしい。桐生も「本当だとしたら非常にマズい」と焦りを見せる。

軍部の登場

コロニー軍事セクションの幹部、レイヴン(仮名)が登場。黒い軍服に身を包み、冷徹な視線で春香を値踏みするように見つめる。

レイヴン

「君がコールドスリープから目覚めた特異体質か……。その身体、軍が使えば多大な成果を生むだろうな。」


レイヴンは「君の力を軍事利用する気はあるか?」と暗に打診するが、春香は拒否を即答。

レイヴンは不敵な笑みを浮かべ、「その選択を後悔しないことだ」と言い残し去っていく。

地下施設への潜入と衝撃

潜入作戦

ロイドや桐生の協力を得て、春香は許可証を偽装し、地下区画へ潜入する計画を立てる。

夜間の警備が薄い時間帯、サイバネ能力とナノマシン制御でセキュリティをハッキングし、門を突破する。

惨劇の跡

地下施設の内部は手術台や隔離病棟のような空間が続き、血痕やサイバネパーツの残骸などが散乱している。

モニターに「失敗作」「被検体廃棄」など残酷な記述が並ぶ。さらに「新型兵器“魔法兵”開発計画」なるデータを発見。

春香は自分だけが特別な存在ではないと知り、言葉を失う。


施設の奥深くで、実験体が暴走するシーンがあってもよい。人為的に強化されたサイバネ兵士が苦痛に耐えかねて暴れ回り、警備兵と戦闘。

春香がとっさに“魔法”の制御能力を発揮し、暴走を鎮める/逃げ道を作るなど活躍する。

そこへレイヴン率いる軍部隊が到着。「ここに入り込むとは愚かだな」と春香を追い詰める。

覚悟の決断—闇との対決

事実の暴露

春香はレイヴンの前で、この悲惨な実験の実態や被検体の犠牲を問いただす。

レイヴンは軍事大国が地球から月へと覇権を伸ばすため、“魔法”を武器化する計画を進めていると告白する。

レイヴン

「このコロニーも、いずれは純粋な科学の場ではなくなる。力ある者がすべてを支配する世界になるのだ。」


彼(または彼女)はこの計画の先導役として“魔法兵”の研究を非合法に進めており、春香の遺伝子データもその一環だった。

戦闘または逃亡

ここでアクション要素を加えてもよし。レイヴンが率いる軍事ドローンやサイバネ兵士が襲いかかる。

春香は桐生・ロイドと共に逃げるか、ある程度戦うか――展開の自由度が高いシーン。

激しい攻撃で施設が崩壊の危機に陥る可能性もあり。春香は必死にサイバネアームで“魔法”を制御し、爆発を防ごうとする。


何とか地下施設を脱出した春香は、手に入れたデータ(大量の人体実験・兵器開発の証拠)をコロニー全体に公開しようと決意。

桐生は「これを公表すれば軍や上層部から命を狙われる」と警告するが、春香は「それでも真実を隠すわけにはいかない」と意志を貫く。

ロイドたちも協力し、コロニーのメインサーバーに一斉に情報を拡散するためのハッキング作戦を立案。

Scene 8-2:カタルシス—真実の公開

コロニー市民の目の前で、ホログラムスクリーンに人体実験や軍事兵器の証拠映像が流される。

衝撃を受ける市民たち。上層部は大混乱に陥り、軍事部門の幹部たちは追及を免れようとするが、世論が沸騰。

レイヴンを含む関係者が失脚、または逃亡を試みる。軍内部でもクーデター的な動きが発生するなど、コロニーが大きく揺れる。


逃亡を図るレイヴンを追いかける春香。コロニーの中枢で最後の対決が繰り広げられる。

レイヴンが最終兵器として未完成の“魔法”兵器や暴走サイバネ部隊を起どう

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