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六話 瀕死の少女 修正済み

 



 狩りの対象を動物と人間(悪人)に切り替えてから俺は、順調に動ける範囲を増やし続けていった。


 盗賊スレイヤーになってる間に戦った盗賊の中には魔法を使う者がいて、そこで俺は魔法の存在を知った。

 テンションが上がったのは言うまでもない。


 使ってくる奴がいたら一生懸命観察して、たまに痛い攻撃をしてくる奴の魔法攻撃も我慢し、色々と粘っていたらなんと魔法が使えるようになったのだ!


 火の魔法が使えるようになった。

 倒した生物の死体の処理も火魔法のおかげで楽になった。


 魔法が使えるようになったおかげで戦術の幅が広がったのでレベリングも楽になった。

 というより魔法が使えるようになったのが嬉しくて、練習した成果を試していたらいつの間にやらレベルアップしまくっていたという感じが正しいが...。


 結果、俺が動ける範囲は()()()()にまで到達した。

 俺が転移してきた森は思っている以上に広大だったということが分かった。


 ただ森の外に出ることはできなかった。

 レベルアップが足りなかったのだろうか?とも思った。

 なのでレベリングは継続して行い、森を探索しては動物や盗賊を狩って過ごした。


 気が付けば息をするように火魔法を繰り出し、ドレインラッシュのキレもよくなっていたが、それでも森からは出れなかった。

 そしてそのころには盗賊が絶滅危惧種くらいいなくなった。


 動物を狩っても経験は微量で、盗賊もほぼいないので森の探索くらいしかやることがなくなってしまった。

 おかげで庭レベルまで探索しつくした。

 今では目をつむっても、後ろ向きでも行きたいポイントまで行ける。


 昼夜も関係ないので景色のいいポイントを魔法の練習をしながら森を歩き、森の中を通る人がいれば少し気にかけて、たまに自分が死んだ場所へ赴いて両手を合わせる。

 これが俺の日課になっていた。


 ちなみに俺の死体はすっかりスケルトンになった。

 半袖半パンサンダルのラフなスケルトンである。

 俺が定期的に見回って守っているからか全身しっかり揃っている。

 ......最初に襲われた際に齧られた跡がついてしまっているが...。


 とまあ俺が自分の死体に合掌してまたどっか適当にぶらつくか~とか思いながら振り返ると。

 川の岸に新たな死体が流れ着いていた。


『.......!?』


 近づいて確認すれば死んではいなかった。


 服というより襤褸切れ(ぼろ)な粗末な服。

 全身傷だらけで足には枷がついている。

 ......それに片方の腕が欠損している。


 ぼさぼさの髪から少しだけ覗く顔の感じからして女の子か?

 とにかく大小さまざまな傷が多く、顔も汚れと怪我が酷いせいではっきりとわからない。


 まだ呼吸はしているが、弱々しくかなり長く水に浸かっていたのか、唇も青い。

 このまま放っておいたら死んでしまうだろう。


 こんな状況の女の子を見つけてしまえば助けたいが...。

 森の全域を動き回れるようになり魔法が使えるようになったが未だにできないことがある。

 それが『物に触れること』と『森の外に出ること』


 一応魔法で小規模な爆発は起こせるので物に干渉できないことはないが......。

 ピンピンしてる元気な人間ならともかくとして、今にも死にそうな女の子にとる手段じゃない。

 確実に止めになってしまう。


 ただ何もしないと死ぬだろうし......。


 元々割とドライな方だったが、死にかけの人間が目の前に居て捨て置けるほど人間を捨ててはいない。

 俺は唸りながらどうすればいいか考えるのだった。


 名 佐藤 種族 御霊


 ドレイン 敵の生命力を吸収し、自身の生命力へと変換する。


 復讐 自身に攻撃してきた敵に対する攻撃の効果が1.5倍になる。


 物理無効 物理攻撃を無効化する。


 マナドレイン 敵の魔力を吸収し、自身の魔力へと変換する、


 火魔法 火の魔法を扱えるようになる。練度と想像力によって威力が上昇する。


 高速移動 移動系スキル。高速で移動する。




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