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状況整理して今できることを全力で」、、

んーー、ん?


何が起こった??


さっきまで間違いなく学校にいたような気がするんだけど、。


なんでまた家のベッドにいるんだ??


あのまま幸せの絶頂で倒れて家まで運ばれた?


そんな情けないことがあってたまるか!

でも本当に俺は今の状況を掴めていない。夢?全部夢で俺はまたこれからコンビニのバイトに行くのか?いやそれは無い。だって綺麗なベッドで寝ているから。転生したのは間違いなさそうだけど、、

状況整理をしていると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。


「お兄ちゃーん起きてるのー?ご飯もう出来てるよー冷めちゃうよー。ウチ先学校行っちゃうからねー。」


んん?

これなんか今朝見たのと同じじゃない?


なにこれ?次の日になったってこと?カレンダー見れば分かるか。ふむふむ7月14日。そもそも今朝カレンダー見てねぇから分かんねぇよ!

なにしてんだ俺。まぁ落ち着け。とりあえず下に降りてみよう。


用意されてたご飯は食パン、ハム、卵。今朝見たのと同じだ。

これはあれなのか?今日をやり直してるのか?それともここの朝ごはんはいつもこのセットって決まっているのか?

もうなんにせよ学校に行ってみるしかないよな。


俺は今朝と同じように支度をして家を出て、同じように右に曲がり学校に向かった。


学校に着いて門をくぐった。今のところは今朝と全く同じだ。果たしてこの後、あのヒロインAは俺に話しかけてくるのだろうか。


「おっはよ」


同じだ。完全一致。なんなら普段女子に肩を叩かれたことなど無い俺には叩く場所、強さまで寸分の狂いがない事がわかる。


「なんだよその間抜け面は。新種の生き物見付けたー、みたいな顔しちゃってさ。まさか小学校からの幼馴染の顔を忘れたなんて言わせませんよー!!それともあれか?私が可愛すぎて見とれちゃったとか?なーんてねっ。きゃははー」


同じ過ぎる。ここで確定した。


完全に同じ日を繰り返している。


この後のことも知っている。廊下ではしゃいでいる男児高校生が僕の背中に激突してくるのだ。

ほらきた。そして俺はこの子の豊満な胸の中へとダイブするのだ、、、


そして気付くと、、


ベッドの上だった。



まただ。また戻った。

カレンダーを見る。7月14日。今度こそ間違いなく覚えている。やはりループしている。


なんでなん!?

何がだめなん!?

分からん!分からんぞ!!


とにかくまた同じように繰り返そう。


が、ここでループに気付いた僕にはやるべきことが1つだけあったのだ。


そろそろだな。聞こえてきた階段を上がる音。さあスタンバイは完了。いつでも来るがよい。

部屋にノックの音が響き妹が入ってきた。


「お兄ちゃーー、、うわっ!!びっくりした!!ドアの前に立って何してんの?!起きてるなら早く下に来てご飯食べなよ!」


バタンッ


ドアを全力で閉め怒りながら階段を下りていく妹。


「ほんと何なの馬鹿兄。まじキモイ」


成功だ。成功してしまった。俺はついに、、

妹の顔を見たぞぉぉぉおお!!!

かんわいかったなぁ!!嘘みたいにしっかりツインテール決め込んじゃってきゅるんっとした瞳。そしてなにより階段を下りながら呟いたキモイという一言、、。なんてご褒美なんだ。理想の妹過ぎる!

今まで女性にキモイと言われることすら出来なかったこの俺がキモイを頂けるなんて、しかも妹に!改めまして転生!最高!!



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