第50話 合宿 その④
午後六時四十五分。
夏の日の入りの時間は長く、まだこの時間でもうっすらと水平線の向こうに太陽がのぞける。
キッチンでは美咲に早苗、そして美樹が全員の分の夕食作りに取り掛かっていた。
そんな中、野郎三人組、達也にシンに雄介は一階のリビング、というよりは談話室とでも言ったほうがしっくり来る広い部屋にいた。
それというのも、姉たちに一歩間違えれば確実に大怪我をする、公共の電波やメディアで公開したら『良い子は真似しないでね』というテロップが出ること必須なフォーメーションXをくらった雄介を介抱するためである。
「うーん……………」
雄介はリビングのソファーに手足を伸ばしてうつ伏せに寝転がり、ひどく辛そうなうめき声を上げる。
「大丈夫か?」
達也はそんな雄介の背中を優しく撫でる。その姿はまるで、酔っ払って電柱に片手を付いてゲーゲー吐いているおっさんの背中をさすっているそれのようだ。
「ひ…ひどい目にあった……………」
白い灰の状態から生還した雄介はピクリとも体を動かさず、達也の背中さすりで気分を和らげている。
「それにしてもお前の姉ちゃん達すげぇな。いやいやマジでブッたまげたぜ。何? Xがあるってことは他にもあんの?」
と、ここで野郎組の一人シンが、駅から来る途中に買って大切に冷凍庫に入れておいたアイスを口に含みながら半笑いで心底楽しそうに言う。その言葉にはどこにも『心配』の文字は入っていなかった。
「一応色々あるらしいけど………ここに来るときにはβとγをくらったよ………」
雄介は面倒くさそうに答えてやる。達也はそのバリエーションの多さと雄介がそのことを平然と話していたのに少し引く。
「えっ? どんなのどんなの?」
シンは遊園地につれてきてもらった子供のように目をキラキラさせながら雄介に顔を近づける。雄介は目と鼻の先にいるシンをとくに鬱陶しがったりせず、
「え~っと…βが……いや!ダメだ。思い出したくない!!」
そこまで言ってソファーに顔をうずめて黙秘に走る。
「チッ! 聞き出したら今度達也にでもかけてやろうと思ったのに」
「おいっ!! 今のは聞き捨てならねぇぞ! 大体あと三人もお前の正体知ってるやついねぇだろ!」
「あっ、そっか~。じゃ、しょうがねぇ」
シンはスプーンを咥えて上下に動かしながら残念そうに肩を落とす。達也は三人いたら本気でやりそうなシンの思考回路に若干脅えながら再び雄介の背中をさする。
台所からはいい匂いが漂ってきていた。
「あっ。すっごいいい匂い」
「なんだろ、この匂い」
シンと雄介は鼻を犬みたいにクンクンと動かす。達也にはその姿が餌をねだる養豚場の豚を連想させた。
「ああ、こりゃ美樹のロールキャベツだな。あいつのはコンソメがめっちゃ効いててうまいぞ」
達也には特に珍しくも無い、慣れ親しんだ味と匂い。美樹の鍋物レパートリーの中でも十本の指入るうまさのロールキャベツの匂いを一発でかぎ当てる。
「すごいね、よく分かったね」
「あいつのは昔っからよく食べてるからな。味も匂いも飽きるくらい知ってるよ。あいつは料理うまいんだぜ。特に鍋物がな」
「飽きてるんだったらお前の分くれよ」
シンがカップの中に残ったアイスの汁を意地汚く舐めまわしながら意地汚い意見を言う。
「バーカ」
しかし達也はこの提案をバッサリ切って、
「飽きるくらい味を知ってても飽きないのがあいつの味なんだよ」
その発言に、シンと雄介はなんとも言えない、本当に文章で表現できないほどなんとも言えない顔をする。
「うっわ~、いいわ。そんなん聞きたくない。いい、お前のノロケ話なんか」
「幼馴染は必然的にフラグが立つもんだからね~」
「な………………!」
二人の言っている言葉の意味を理解し、達也は提灯みたいに顔を赤くする。
「ばっ…!違っ…!! そういう意味じゃなくて!! あいつは昔から俺を料理の実験台にしてたから!! 一時期ロールキャベツばっか食わされたことがあんだよ!!」
「いいなぁ~~~~!!! 幼馴染~~~!! 僕も欲しいなぁ~~~~!!」
雄介はもう平気になったのか、ソファーの上をゴロゴロ転がりながら呪文のようにそんなことばかり連呼している。そのまま本当に幼馴染のいる来世にGO!! とでも言わんばかりに、腹を立てた達也のふかふかソファーの背もたれの弾力を利用したジャンピングエルボーが、脊柱の関節の隙間に見事に決まる。
「ふらばーーー!!」
「だぁってろ、テメェはっ!!」
雄介は背骨を押さえながら釣り上げられた鯉みたいにビクビクと痙攣している。
達也は無言でシンを睨み付ける。シンは肉食動物と目が合った食事中の草食動物みたいにスプーンを咥えて固まる。
それ以上何も言うな、黙っていろ
はい……
そんな無言の会話をなし、再び真っ白な灰になっている雄介を放っておいて、とても普通の家のリビングには置けないほどでかいテレビを見て残りの時間をすごした。
いい匂いがより強くなり漂ってくる。もうすぐ夕食だ。
午後七時十五分。
月白高校超研部一行(+5)はリビングで夕食を食べ終えた。
「ぷあー! 食った食った!!」
「コラ、行儀悪い!」
その場でゴロンと横になった達也を美樹が叱る。
「それにしてもおいしかったですね。特にロールキャベツ」
「当ったり前よ。誰が作ったと思ってんの?」
「私ですけど」
自信満々で胸を張る美咲に、美樹は若干呆れ気味に訂正を求める。
「しっかし、ホントうまかったよ」
達也はさっき美樹に叱られてからも体を起こさず、寝転がったまま感想を述べる。
今日の夕食メニューは、先に上げられたロールキャベツ、それとシーフードマリネにビーフシチュー、きのことベーコンのスパゲッティだった。
美樹の料理の腕を知っていた達也だが、美咲と早苗の実力はそれに劣らず素晴らしいものであった。
「お前、今回ロールキャベツだけか?」
「え? ううん。それぞれ部長がスパゲッティに早苗先輩がビーフシチュー、マリネは三人の合作」
「へぇ~~」
達也はそれだけ聞くと、美樹に背を向けてまた寝転がる。
「だ~か~ら~! 寝転がるなって言ってるでしょ!! みんないるんだからね!」
「だって食いすぎて苦しいもん」
「すぐ寝たら牛になるわよ!」
「大丈夫。そしたらうまい牛乳をご馳走してやる」
「雄牛の末路は精肉場に決まってるでしょ!!」
「にゃはは~~~」
そんな二人のやり取りを見ていた勝音が急に笑い出し、
「なんか二人って夫婦みたいだね。付き合ってるの~?」
「「違います!!」」
今まで寝転んでい達也は体を起こして美樹と同じタイミングで反論する。
「出た!! 幼馴染同士の究極奥義、シンクロ反論!!」
叫んだ雄介に達也の手から何の容赦も無く皿が一枚射出された。
「ふぎゃっ!!」
見事鼻の頭、人中に皿は命中する。雄介はそのまま仰向けに倒れた。
「にゃはは~、やっぱお似合いだ~」
勝音は心底面白そうに、心底楽しそうに、そして心底嬉しそうに笑った。
そしてその言葉にも、達也と美樹は違います!! の一言で否定した。
「なぁ……」
達也の呼びかけには二人は答えない。ただ黙々と薄暗い雑木林の中を歩き続ける。
「…なぁ………」
二人は答えない。ただ黙々と歩き続ける。
「なぁってば!」
「「(しぃ~~~~~~!!!)」」
達也の大声に二人はさっき達也と美樹が見せたような華麗なシンクロで人差し指を立てる。
「(馬鹿、大声出してどうすんだ!)」
「(だってお前らが反応してくれないから)」
「(当たり前でしょ! 緊急事態でもないのに無駄口を叩くのは愚か過ぎる行為だよ!)」
なぜ三人がこんな風に夏場で虫がわんさか飛び回る雑木林を進んでいるのか。
それは今から二十分前の出来事。
午後八時。場所はリビング。
「……なぁ……………」
テレビを見ていたシンが、画面から目を離さずに口を開いた。
リビングには例のごとく野郎三人組しかいない。
「んっ?」
「なに?」
当然、帰ってくるのは二つの声。達也と雄介の二人だ。
シンは人形みたいに微動だにせず、ただ口を動かしてこう言った。
「女湯見に行かね」
一瞬、全ての時間が止まったような沈黙が辺りに広がる。
なぜリビングに野郎しかいないのか、それは今言ったシンの言葉が示すとおり、全員風呂に入っているからだ。
「何言ってんだお前!!」
ここで、静止した時間の中からいち早く戻ってきた達也が声を上げる。
「女湯を見に行こうといった」
シンはようやく顔を二人のほうに向ける。表情はいたって無表情だったが眼が恐ろしいくらいキラキラ輝いている。
「知ってるよ!! だからどういう意味だつってんだ!!」
「女湯を見に行く。ただそれだけだ」
「お前頭沸いてんじゃねぇのか!! いちいち言葉発するたびにどや顔すんのやめろ!!」
シンのいたって真面目なことを言っているような顔がむしょうにムカつき達也は半ギレ状態に陥る。
「シン君!!」
ここで黙っていた雄介がようやく口を開く。普段聞きなれない雄介の大声に二人は驚き、雄介のほうを見る。
雄介はいつものようなヘラヘラ顔ではなく、ひどく真剣な顔をしていた。そして立ち上がり、シンの元にずんずんという足音が似合うような足取りで向かう。
「な、なんだよ……」
ここで、どや顔だったシンは真上から仁王立ちで見下ろす雄介を見上げ、少々ビクつきながらもいつも通りの強気な口調。雄介はその場で膝を付き、シンの手を両手で握って、
「行こう……!」
ただそれだけ言った。
「お前ら今すぐ自首してこい!!!」
達也は半ギレから3/4ギレにシフトし怒鳴り散らすが、二人は行こう行こうとハイテンションになりながらリビングを出て行った。
以上がこんなことになったいきさつである。
この別荘はなんと風呂が露天風呂であり、それはちょうど建物の裏にある。そこは雑木林に囲まれており、姿を隠すのにも最適だということで、さっきからわんわんと不快な羽音を立てる虫と格闘しながら雑木林を進軍中の三人なのである。
「(!! 見えた! あそこだ!)」
シンが指差す方向には竹でできた壁があり、その向こうからは薄い明かりとそれに照らされて見える湯気。そして女子達の笑い声が聞こえる。
「(よっしゃいくぞーー!!)」
「(イェッサー!!)」
「(ちょっと待てって!)」
今にも突撃しそうになっていた二人の襟首を掴んで制止し、達也は二人の前に立つ。達也はここまで付いてきたが、覗きに加わるのではなくあくまでこの馬鹿二人組を止めるために付いてきていた。
「(なんだよ、いまさら怖気づいたのか?)」
「(俺は初めから覗く気なんてねぇよ!! 分かってんのか? 今部長たちが入ってんだぞ。バレたら絶対殺されるぞ!)」
「(はは~ん。分かったよ)」
雄介は顎に手を当てて、まるで漫画に出てくる探偵みたいな口ぶりになる。
「(達也君は美樹ちゃんの裸を見られたくないんだね?)」
「(なっ!!!!!?)」
その台詞に、達也の顔は赤く染まる。
「(馬鹿なこと言うな! そういうことじゃなくて、俺は人としてお前らは終わってる……じゃなくて間違ってるって言いたいだけだ!)」
「もういい、ほっとけ雄介。俺達は桃源郷を見に行くぞ!)」
「(イェス! マイ・ボス!)」
上官から首領に昇格されたシンと雄介は達也の脇を抜けて一直線に桃源郷に走る。
「(馬鹿! おい!)」
二人を追いかけ、達也も同じ方向に走る。二人はもう壁のすぐそばだ。
そのとき、
ガランガランガランガラン
という音が達也たちを囲むように聞こえてきた。
「なんだ!?」
達也は驚いて二人の元に近づく。シンと雄介は音に驚いてしばらく固まっていた。
「おい! どうした!?」
達也が近づくと、二人はゆっくりと前に出している足を上げる。
ガランガランガラン
二人が足を上げると、一本のロープが張り、再びあの音が聞こえてくる。
「これは……!!」
「やっぱ来ると思ってたわ」
その声に、達也は心臓が膨らんだ紙袋みたいに軽い音を出して弾けたかと思った。
ゆっくりと顔を向けるその先には、懐中電灯を持った美咲と美樹、そして坪井シスターズが揃い踏みしていた。美咲は呆れたように、しかし満足げに、
「まさかとは思ったけどやっぱり来るなんてね。まあ、あんたも年頃だから分からないでもないけど相手が悪かったわ。あたし達の輝かしい肢体をタダで見ようなんざ十年早いのよ」
じゃあ十年経ったら見せてくれるんスか、といつもの達也なら言ってるだろうが今は状況が違う。確かに達也はここにいるが、それは本当に覗き目的で来ていた馬鹿共を制止するためであってだ。だが、今来てこの状況を見た美咲たちにそんなことを言ったところで信じてもらえる可能性は1ミクロンたりとも存在しない。ここで弁明を行ったところでただの見苦しい変態に成り果てるだけだと理解し、いや、正確には恐ろしすぎて声が出ず、達也は黙って彼女らを見る。
「しかし鳴子なんて古典的な罠、なんて思ったけど結構役立つもんね。あっ、ちなみに今入ってるのは早苗と七瀬と妹ちゃんだけだから」
美咲は舌なめずりをし、
「さぁ~て、じゃあ覚悟しなさい、達也」
「………へ………………………?」
達也は一瞬訳が分からなかった。今の場合の正しい日本語は『達也』という固有名詞ではなく『あんた達』が正しいのではなかろうか。達也は慌てて後ろを、シンと雄介がいるほうを振り向く。
そこには誰もいなかった。
「………え………………………………?」
忽然と、という言葉がぴったりなほど、二人は音も無くその場にいなかった。達也は真上を見上げる。
そこには月光にキラキラと反射する銀髪と漆黒の翼を広げたシンと、ここ数日前に手に入れた自身の能力、スカイ・クロラで上空を連続で瞬間移動して逃げている雄介、主犯の二人がそこにいた。というか飛んでいた。
二人は逃げた。無実の、最後まで正しかった一人の少年を置いて。
「うぁの野郎共がぁアアアア~~~~~~~~~~!!!!」
達也の表情がまさに鬼になり、二人を八つ裂きにして食わんとばかりに走り出すが、そこで坪井シスターズに取り押さえられてしまう。
「放せーーーー!! あの二人を殺す!!! あいつらだ!! あいつらが主犯なんだーーーー! 俺は無実だーーーーーー!!!」
「往生際が悪いぞ少年!」
「あの二人って、雄介と真司君は別荘でしょうに!」
勝音と文音が必死に押さえるが、達也は暴れ牛のごとくそれを振り払おうともがく。
「違うーーーー!! あいつらが主犯だーーーーー!! 今から殺すーーーー!! 輪廻転生を6週させてやるーーーー!!」
暴れ狂う達也の前に、不意に人が立つ。それは美樹だった。
「達也……」
「美樹! 信じろ!! 俺じゃない! 俺は最後までお前らを守ろうとしたんだ!! 本当だ!!」
そんな達也に、美樹は、
「……反省しなさい」
そう言って懐中電灯で思い切り頭を殴られた。一気に視界が暗くなっていく達也。
「よし、大人しくなったわね。それじゃ、浜辺に行きましょ」
その美咲の言葉を最後に、達也の意識が途切れた。
「はっ!!」
気が付くと、浜辺にいた。なぜ分かったかというと、鼻を突くような強烈な潮の匂いと砂がすぐ目の前にあったからである。
すぐ目の前?
その言葉に疑問を持った達也は、やっと今の自分の状況に気づく。
自身の体は首から下が完全に砂の中に入れられていた。
「なんじゃこりゃーーーー!!!?」
「あっ、気が付いた」
ちょうど右隣から美樹の声が聞こえた。動かしにくい状態で首を右に向けると、巨大なスコップを持った先ほどのメンバーが一仕事終わったみたいな顔で談話中だった。
「ちょっとーーー! これ何ーーー!!?」
「あっ、気が付いた」
さっきの美樹とまったく同じ反応をし、美咲が近づいてくる。
「あんたの刑は打ち首獄門に決定、したけどさすがに本当にできないから、打ち首獄門モドキにしといたげたわ」
「だから俺はちが………」
そこまで言った瞬間、達也の眼前に美咲がスコップをブッ刺した。砂が弾け飛んで達也の顔面に炸裂するが、あまりの恐怖に達也は砂が入るということも忘れて目を開けてガタガタ震える。
「…反省しなさい」
それだけ言い残し、美咲たちは疲れた疲れた~とか言いながら別荘のほうに戻っていく。
「えっ!? ちょ、待って!! これやばいって!! みんな満ち潮って知ってる!? 夜んなると海岸の潮はどんどん浜を侵食して………!!!」
そんな達也の言葉を無視し、女性陣は帰っていく。
達也はその三十分後、よってくる潮に何回も溺れかけ、心身ともに衰弱しきったところで救助された。
午後十一時三十分。
「なに~? こんな時間に?」
さっきまで寝ていたのか、明美は眠い目を擦りながら部屋の扉を開ける。
「どうも、明美さん」
そこには達也が立っていた。その後ろを見ると自分以外の坪井シスターズもいる。
「なに? どうしたのこんな時間に?」
明美は黄色い半そでのパジャマの上下のまま部屋から出てくる。
「実はちょっとお話が。他の皆さんにもあるんです」
達也は後ろにいるシスターズにも一応といった具合に確認を取る。
「なに? さっき死にかけたことならあれは自業自得じゃないの?」
さらっと怖いことを言ったのは四女・文音である。
「いえ、そのことじゃないんです」
達也は大げさに両手を前に出して否定の構え。
「実は…こんなこと言っていいものかどうか分からないんですが………」
草薙達也はめげない奴だ。
「なに? どうしたの?」
どんな状況下であっても、その状況を利用する天才だ。
「実は、覗きに行く前に、雄介が言ったんです………」
そう。どんな状況をも味方につける。
「『姉さん達は中の下程度のスタイルだから見ないほうがいいよ♪』って………」
午後十一時三十二分。
雄介の部屋から断末魔が聞こえ、その夜は終了した。
今回で(正確には前回で)50回突破です!
ここまで続けられたのも皆さんのおかげです。ありがとうございます。
もっと楽しんでいただけるようよりいっそう努力しますので、これからもよろしくお願いします。
それでは、また次回。