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女神と呼ばれた女  作者: 小説の人
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ネロ帝の洗礼

ローマ帝国元ユダヤ領

ネロ帝の時代。

女が1人、ローマ帝国に反逆しました。

キリスト教が迫害されている時、その軍隊に矢を放った女がいた。女神と呼ばれた女です。

女は、弓を持たずして矢を放ち、その数は、兵士が針のむしろに成る程でした。

その女は、万軍の見えない弓を持ち、ローマ軍を圧倒しました。

ネロは、これに、使いを送って、「あなたは誰か?女神か?」

と聞かせました。

女は、「私は女神ではなく、神の使いです。私は、あなたの迫害を見て、あなたの軍隊を滅ぼします。」と言って、使いの何人かを凍らせて、持ち帰らせました。

ネロは、驚き、そして恐れました。

なぜなら、神の民を名乗る宗教・キリスト教を迫害していたからです。

まず、ネロは軍隊を女の元に派遣し、女に仕えさせた。もちろん、神の御機嫌を取る為です。

ネロは、それから、自分自身が行って、女と話しました。

「私は皇帝ネロです。あなたと2人っきりで話をしたいのですが。」

「分かりました。話をしましょう。」

まず、ネロは、提案をした。

「1つ、私はもうキリスト教徒を迫害しません。

1つ、私はあなたに従い、あなたは私の国を守ってください。

1つ、あなたの財産を保証します。あなたは、ユダヤ人の様ですが、あなたの家族とあなたは、財産を自由に出来ます。」

「私は神の使いです。あなたの国を守る事はしません。」

「ならば、私は軍隊を引き連れてあなたを攻めます。」

ネロはこう言って、首都に帰り、軍隊を引き連れ、女のいる所に行って、女を生け捕ろうとしました。

しかし、女は、風の様に、軍隊の攻撃を通り抜け、そして、無数の矢を放ちました。

「皇帝、なぜ、あの女は、軍もないのに、あんなに矢を放てるのですか?これでは、部隊が壊滅してしまいます。」

「あの女は、神の使いと云うらしいが、何か、軍隊を隠し持っているのだろう。」

「しかし、あれが、神の奇跡でないと言うなら、我が国は、全く気付かずに、軍隊を隠し持っていると云う事に成ってしまいます。神の奇跡ではないのですか?」

ネロは、それを聞いて、焦って女に告げました。

「あなたが神の使いだと言う事は分かりました。あなたには、もう逆らいません。あなたに、この国と私は従います。どうぞ、あなたの好きにしてください。」

しかし、女は、雷を降らせ始めました。なぜなら、本心から出た言葉ではないからです。

「あなたの神は、なぜ、私の軍隊を滅ぼす様な真似をするのですか?あなたの神は、そんな無慈悲なのですか?」

「私の神は、慈悲深く、憐れみ深い方です。私がこんな事をするのは、あなた方が、私を歴史に残す様にする為です。なぜなら、イスラエルもバビロニアもペルシャも私の事を歴史に残さなかったからです。」

「分かりました。私は、1人の女に服従したと、歴史に書き記します。」

しかし、女は、大量の石を降らせ始めました。

「嘘をつくのが、王なのですか?」

「確かに、私は嘘をつきました。あなたの怒りを治めるには、どうすれば良いのですか?」

「まず、キリスト教徒を大事にしなさい。それから、神を崇めなさい。唯一の神、三位一体の神をです。」

「分かりました。」

ネロは、クリスチャンである女から洗礼を受けた。

しかし、その後、ネロは棄教するのだが、それは、女が日本に渡ってしまった後なので、知る由もない。

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