第1話 屋上と友達
こんにちは。
ちょっと日を置いて書こうと思ったのですが、モチベ上がってきたので続き書きます♪
吉川先生との話を終えて職員室を出る。
時間を見ようとスマホを探すが……あれ?ない??
スマホが見つからない。教室に忘れたかな…。
階段を昇って教室に向かう。この階段が辛くて嫌だ…。
スマホは机の中に入っていた。
しかし、雪村さんの鞄がまだ残っていた。
……おかしい。さっき3階に上がっていったのに置きっぱなしだ。
3階には教室以外は鍵かかった部屋ばかりで入れる部屋なんかないのに。
あとは……屋上??
雪村さんの鞄を持って教室を出る。
途中会えたら渡せばいいし。
屋上は僕もよくお昼にご飯を食べに来たりする。
…もちろん一人でだけど??
ギィィィど軋むドアを押して開ける。
開けて視界に飛び込んできたのは……
―――――落下防止のフェンスを越えようとしている雪村さん姿だった。
思わず思考が停止する。え?靴脱いで何してるの??
すぐに頭が現実に戻る。
「ゆ、雪村さん、、!」
「!?」
雪村さんが振り向く。
その表情はあまりにも暗く、悲しげだった。
「だ、誰?」
名前どころか顔すら覚えて貰えていなかったようだ。
とりあえず留まらせないと…!
「ぼ、僕は天宮雄一!君と同じクラスで隣の席にいます!」
あぁー!自己紹介の前に言うことあるだろ僕ー!!
「…天宮、くん?…どうしてここに?」
「それより、危ないよ!早くこっちに…!」
そう言って僕は雪村さんの方に近づ…『こ、来ないで!』
「っ!」
雪村さんは悲鳴のように叫ぶ。
すでに体はフェンス出ており足場を踏み外したら落ちてしまいそうだ。
「な、なんでこんな事を…っ!」
雪村さんはフェンスを掴む手に力を入れながら答えた。
「…もう嫌なの。私はこんな風に一人で過ごすのが!誰も助けてくれない!!みんなが私を見てもまるで私は最初からいないみたいに扱う。
私もなんでこんな思いをしなくちゃいけないのも分からない!なんで?なんでよ?他の人は友達つくって楽しそうに過ごしてるのに私は他の人とこんなに違うの!?
生きるのがこんなに辛いならいっそ…、いっそ楽になりたいの!!」
―――叫び。雪村さんは心の底から叫んでいた。
この世界に自分の居場所がない。だからこそ命を絶つのだと。
…でも、居場所なんて意外に簡単に見つかるものなんだよ?雪村さん。
「…最後に話せてよかったです。ありがとう…天宮くん」
だからこそ僕は、声を大にして彼女に伝える。
「その自殺ちょっと待ったーーーーー!!」
この時、僕は落ち着いているようでやはり内心パニックがあったのだろう。
頭のなかでは雪村さんを止めないと、とか鞄返さないとか、吉川先生との約束をー!やらがぐるぐる回っていて。
友達になって欲しいと伝えたかったのに言葉に出たのは
「自殺するくらいなら、その命僕に下さい!!!」
まるでプロポーズのように伝えてしまったんだ。
第1話どうでしたか??
このお話を書く前に一番先に思い描いたシーンでした。
ここからシリアスの霊圧が消えていきます。
どんどん書いていきますのでよければまたお願いします。(*^^*)ノシ