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チート・イン・プログラム  作者: みかんちゃん
第1章 転生 幼少期編
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第5話 お妃救出 前編

 国王によってガーネットの眠る寝室へと案内され、その中へと2人も続いて入ると更に後ろからメアとミアが寝室へと駆け込んできた。


 「お母さん!」


 「ねぇ大丈夫?」


 アレクは2人をなだめるように今の状況を踏まえて説明した。


 「あぁお母さんは大丈夫じゃよ。3日前までは元気にしていたじゃろう?今は疲れて寝ているだけじゃがちょっと元気になる魔法を国内1の魔法使いにお願いしたから大丈夫じゃよ」


 リュートはこんな小さい歳でお母さんが寝込んでいたらそれは心配するだろうなと内心少し同情した。


 リーネはガーネットの側により手を取り微量の魔力を注ぎこんだ。するとガーネットの身体中から淡い輝きを放ち始めた。少し時間が経過したところで輝きは収まりガーネットの手を再びベッドの上へと戻しリーネは口を開いた。


 「これは呪いの一種ですね。一部ヒーリングを拒絶する箇所が見受けられました」


 「だ、大丈夫なのか?」


 話を聞いてオロオロとするアレクに落ち着くようリーネは告げると話を続けた。


 「これを解くには方法は2つです。先程私はギガヒーリングを施しました。が解除するに至りませんでした。よってこの呪いは恐らくギガ級の呪いです。エリクサーと同等の魔法によるテラヒーリングをかければ治るでしょう。それともう1つの方法はギガアンチカーズとギガヒーリングをかける事です。ヒーリングによって呪いの移動をあらかじめ防ぎ移動できない状態でアンチカーズをかけます」


 魔法の威力には単位があり通常ヒーリングがありそこからキロ、メガ、ギガ、テラと単位が上がるにつれて魔法の威力も桁違いに上がりギガ級の魔法を使える者ですら世界に数人しかいないというのにテラ級の魔法を使うものなどこの国にいるはずもなかった。リュートは別の意味でとても驚いた。


 (し、知らなかった。単位がバイト単位だと?)


 国王は顎髭をさすりながら少し考える素振りを見せる。


 「うむ、そうすると手立ては1つしかないと言う事だな」


 すぐにでも国中からギガ級の魔法使いを探す為、動き出そうとしたがリュートが口を開いた。


 「待って!俺がやってみる」


 勇ましく手を挙げたのが小さい客人であったため、国王は目を丸くしていたがリュートはお構いなしに話を続ける。


 「いいでしょ?ダメ元で1回挑戦させてよ」


 国王はこの提案に頷いてよいものか正直迷っていた。子どもではあるがリーネの息子でありどこかで期待している半面、やはり子どもという事で逆に呪いの進行が進んだりしないか心配をしていた。そんな考えを見抜いてかリーネが助け船を出した。


 「リューちゃん、何か策があるんでしょ?国王様やらせてあげてください」


 「分かった。ではもう暫く君達に任せよう」


 リュートは国王からのお許しが出たところで新しくプログラムコードを書くためにリーネに提案を持ちかける。


 「お母さん俺に1回カーズをかけてアンチカーズで戻してくれない?」


 「ええ分かったわ。場所はどこでもいいのね?」


 リュートは黙って頷くとリーネは詠唱しカーズをリュートのお腹へと発動した。するとすぐさまリュートはステータスオープンからプログラミングスキルを発動した。


 【名前】リュート・クロノス

 【職業】ニート

 【HP】30 / 30 (状態カーズ)

 【MP】0 / 0

 【腕力】5

 【俊敏】5

 【知能】70

 【能力】プログラミングスキル Lv3(文字数制限3000文字×Lv)


(うっ、少し重く感じるな、これが呪いか。腹部にかかってはいるけど状態の入る箱は一箇所ってことね。オッケーHP要素の中の状態タグとして状態異常があるもしくは状態異常も含めてコンテンツか)


 「お母さん、アンチカーズかけて」


 「はいはい、もう詠唱してるわよ。アンチカーズ」


 アンチカーズが発動された後ステータスを確認すると状態異常の文字はさっぱり消えている。ある仮説をたてプログラミングコードを記述する。


 使用範囲無 魔法型 カーズ(MP i)

 {

   i = iが0なら100をセット

   魔法原型 S = (呪い,i)

   魔法形成 T = S + 結合(闇属性付与(i * 0.3),水属性付与(i * 0.7))

   HPエレメント内のタグ状態 = T

  }


 (よし、これでコンパイルっと正常終了したな)


 「母さんちょっと受けてみてくれないかな?」


 「ええ、良いわよ」


 「じゃあ行くよ、カーズ」


 リュートがカーズを唱えると先程リーネが放ったカーズとは違い凶々しくドス黒い靄のようなものが発生し更にはその黒い靄から異臭を放っていた。その靄がリーネを包み込みリーネの体内へと全て入っていくとリーネはガーネット同様眠ったように動かなくなってしまった。


 「…母さん?」


 リュートが呼びかけるも返事がない。


 『しまった!こっちのバイトは1000単位区切りじゃなかったのか…』


 「……やり過ぎました」


 リュートの言葉に寝室は静まり返ってしまった。



 ――しばしの沈黙後、国王がやがて口を開いた。



 「リ---ネ---------!!」



 国王の悲痛の叫びが城内に虚しく響き渡った。


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