『あの日から、僕の心にも、変わらない大切なものが』
正直、この話は、一人ツッコミみたいな感じで書いてて辛かった…。
『グライダー博士の観察してみよう!!』
このコーナーは、カラオケで歌う曲の大半が、何故か、アニメのタイアップ曲になってしまうグライダー博士が、身近にあるものをキモイくらいに観察するよ。
博士
「やぁ、みんな!今日は、一人の少女の一日を観察をしてみよう」
S県K市の駅近くにある、今崩れても、誰も文句言わなそうなくらいにボロボロのアパート、『アパート・スタンリー・スカイ』。
昼下がりの太陽が、アパートのボロさを際立たせる。ここが、ジェリの住み家である。
彼女の部屋は、オシャレな雑貨や、オシャレな雑誌、オシャレなポスター、オシャレにも程があるだろう的なまでに、オシャレまみれだった。
そんなオシャレまみれな部屋で、ジェリは、いつものゴスロリファッションで自分の財布を開けてみる。
財布の中には、金はないが、いろんなお店のポイントカードが入っていた。
いきつけの服屋、『ショセン』のポイントカードと、有名ブランド店、『コノヨハ』のポイントカード、そして、レンタルビデオ屋、『ジャクニクキョウショク』の会員カードや、キャッシュカードしか入っていなかった。
彼女は金欠だった。
大きくため息を吐く。
「さすがに、これでは生活出来ないし、趣味のパチンコ、麻雀、賭博も出ないわね」
これを、キッカケに彼女はバイトをすることを決めた。
博士
「見て御覧。彼女の趣味のほとんどが、ギャンブルだねー。しかも、アルバイトする理由の大半が、ギャンブルするためと来た。これは、半端じゃないぜ。ここで、アドバイス。『賭けていいのは、賭ける覚悟のある者だけだ!』だよ!みんな、勝ち目のないギャンブルはやめようね!」
そう決意した彼女は、リクルートスーツに着替え、眼鏡を装着し、髪の毛を後ろに束ねた。そして、片手には求人誌。
説明しよう!
越島ジェリは、眼鏡、リクルートスーツに着替えることにより、頭脳明快で、計算高く、冷静沈着なインテリ天才少女になるのだ。
「アルバイトを決めるには、仕事の内容が時給に伴っているか、職場の人間関係が良いか、自分のスケジュールを崩す事の無いシフトを組めるか、また、働くことによって、学べることはなにかを、配慮しなければなりません」
そう言って、彼女は求人誌を開き、1ページずつ、様々な募集先に目を通す。
「このバイト先は、ダメね!夜中に働くなんて、肌荒れのもと」
こんな感じで、彼女は切り捨てていく。こうして、自分の理想に合うバイト先を決めるつもりのようだ。
「これもダメ!肉体労働なんて嫌」
「これも!腱鞘炎になるわ!」
「接客は、めんどいから、ダメ!」
「人付き合い、めんどいから、これもダメ!」
と、厳しくチェックして、バッサバッサと、ページをめくりながら、合わない求人先は切り捨てて行った。
博士
「志久雄真実以上に、自己中身だね。ここで、アドバイス、ガンダム3の歌詞にもあるように『人は一人では生きていけない』だよ」
そして、30分後。
インテリ・ジェリは、一つの結論に達した。
『働かない方がいいや』
結局、求人誌を半分くらい読んでからの結論だった…。
ちなみに、次の日、親からの仕送りが来たそうな…。
博士
「ここで、アドバイス、『働かざる者、食うべからず』だよ。みんなも、こんな風にならないように、努力しようね!また来週!!」
越島ジェリの人格その2 インテリ・ジェリ:頭脳派、冷静沈着、苦労よりも楽を選ぶ。