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孤独な世界に潜む瞳が見つめるもの


命以上の大切な価値があるものとは?


そんな問いに、あなたならどう答えるだろうか?

俺なら答える事ができないままだろう


地下鉄の電車が通過していく人気のないホームに佇む男性は、不適な微笑みを浮かべながら

駅のホームに居る中年男性を見つめている

中年男性は、酒に酔っているのかふらつきながら電車が走ってくるのを見ていた。

駅のアナウンスが流れる

もうすぐ電車が来ると告げる言葉が響き渡る人気のないホーム男は、中年男性の背後に立つと通過する電車に中年男性の背中を押した。

ほんの一瞬叫び声が聞こえたような気がした。

不気味な音と供に…骨と肉が砕け潰れる音が…


やがて激しい金属音を立てながら電車が緊急停止する。

男は、笑いながら駅員と数少ない駅のホームに居る人達が見ていた。

緊急停止した電車の車内の中から乗客が何が起きたか理解できないまま

気が狂ったように笑う男を見ていた。


男は叫び声をあげる


「宴の始まりだ!!!!」


そして男は、自分の首にナイフ突き立てて笑う

周囲の人は、叫び声をあげる

男は、自分自身の首の切り裂きおびただしい血液が溢れ出す

あっという間に男の周囲は、血の海になっていく

男は、痙攣しながら崩れ倒れながら気が狂ったように笑いながら何かを呟いているが…誰も聞き取れなかった。

現実離れした光景に唖然と見つめる人達は、異様な光景を…男が死ぬ姿をただ見つめていた…。


全ての輪廻が繋がる時、奇妙な運命を歩み始めるのかもしれない

始まりは、いつも何気ない出来事なのかもしれない…。


俺は、そんな事件の断片的に伝えるニュースを見ながら廃屋の探偵事務所にいた。

少し誇りの匂いがするオフィスのソファーにかかるビニールを取り座りファイルのページを捲ると…数多くの調査記録があった。

一般的には、浮気調査や素性調査などがメインなのだか…この探偵事務所は、その手の以来を受けない

少し変わった依頼を受ける探偵事務所っと言う噂があったぐらいだった。

表の世界では、いまいち有名じゃなく

裏の世界では、知らない人が居ないぐらい有名だった。

いわゆる闇専門の探偵事務所だと言うべきだろうか…。

おそらく警察がヨダレ出るほどの極秘情報が山ほどある宝の山の宝物庫なのかもしれない


「物騒な時代だよな…この前は、少女誘拐バラバラ事件があったばかりで、日本も危ない国なのかもしれないな…。」


そう呟きながらオフィスの古ぼけたTVを観ていた。


調査ファイルを読みながら昔の事を思い出していた。

探偵事務所の責任者の永久甚之助(とわじんのすけ)の生きていた頃を…

俺が色々あって路上世界をしていた頃だった。

永久甚之助は、俺に笑いながら話しかけてきて

とある案件の調査協力を頼まれた時の事を…。


あれが俺の全てを変えてくれるきっかけになったのかもしれない


ファイルを閉じると棚に戻しながら

辺りを見回してみる…オシャレな古風の造りの昭和のオフィスを俺は、ここで働くようになったのは、永久甚之助が俺の過去を知っていたからだろう…。

彼は、こう言ったの覚えている

才能と能力と力を与えられた理由と運命を知り理解するべきだと…俺は、見つける事ができないまま瞑想してばかりなのかもしれない。


俺は、とある少女と出会い姉が死んだ理由を調べる事になった。

その少女の両親の事で永久甚之助が調査したファイルがあった。

そのファイルには、事故死と書かれていたが…永久甚之助は何かを疑い何かに違和感を感じていたようだった。


少女の両親…父親は、製薬会社の社長だった。


奇妙な偶然なのか少女の姉の婚約者の男が勤める製薬会社だった。


ファイルには、この製薬会社の調査ファイルがあったが不審な点もなく違法な所もなく

様々な所から信頼されている製薬会社だったと書かれているが、永久甚之助は、何か府が落ちないようだったようだ。


俺は、ぼんやりとオフィスの永久甚之助のデスクの上に飾られた写真を見つめていた。


忘れる事ができない思い出…

忘れてはいけない思い出の日々と記憶がそこにあった。




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