孤独な世界に潜む瞳が見つめるもの
少女の不可解な相談を受けてから
いつものように仕事をする
この時間だけ他の事を考えなくていい時間なのかもしれない接客業をする事で様々な柔軟言葉が使いを学べるし普通の世界に依存できるような気がしていた。
別に生活が苦しい訳でもないし何かを求めるわけでもない
ただ、アルバイトとか仕事をする事で、ほんの少しだけ現実場馴れしすぎた世界から現実の世界に戻れるような気がするから
仕事というものをするのかもしれない
上司と野球の話をしながら店内で品物を補充すると俺は、ただの店員になるだろう
過去の事とか肩書きを忘れる事ができる時間
ただの店の店員の肩書きの自分が気が楽かもしれない
仕事が終わりに繁華街を歩きながら
店が開き出す飲み屋の看板の光が人を誘うのかもしれない
そんな飲み屋街の酒屋の扉を開けて中に入ると店のカウンターから陽気な声が聞こえてくる
「こんばんは!!今日も晩酌の酒か?」
ガタイががっしりした青年が笑いながら俺に話しかけてくる
「ああ、そうだよ。息抜きの晩酌と少しホロ酔いしながら色々調べものかな」
「調べもの?」
俺は、缶ビールのケースをカウンターに起きながら笑うとカウンターの青年は笑いながら缶ビールのケースを手にする。
「調べものなんて何年ぶりだい?堅気の世界が幸せだと言ってたのに」
「色々とあってね。これを少し頼むよ」
「ヤバいものかな?」
「ただの病を直す薬だと聞いたんだけど、まぁヤバいものではないと思うよ」
「二万になります!!」
「相変わらず高いね…」
「色々とかかるからね。最近お客様の素性気になるのか公安の若様が色々調べものになってるみたいですよ。」
「犯罪かい?俺は、何もしてないけど…」
「無罪ですよ。まぁ何かの山を張ってたら情報部で情報を手にしたらしくてね。お客様が狙ってる山の事が気になってるみたいですよ。あと手柄を横取りも兼ねて」
「噂怖いからね…何もしてないよ俺は、ただの店の店員だからね。」
「確かに噂は噂ですから」
「そうだ、新商品のスナック菓子なかなか旨いよ」
俺は、酒屋の青年と少し世間話をしてから店を出るとビールが入ったビニール袋を片手に歩きながら街角で焼き鳥屋の焼き鳥を買うと賑やかな繁華街を歩き始める
不意に瞳に入るものは、したたかな欲に身を寄せる者達の宴のような賑やかな街の道を歩き帰路を辿る
いつもと変わらない日常
ソファーに座りながらパソコンの画面に映し出されたニュースの記事や訴訟事件を見ていた。
病院関係の事件は、日々色々とあるものだろう
様々な事で身近で安心できて危険と背中合わせの場所のようなものだろうか?
思念が絶えないトラブルは、日々増えて消える事がない場所でありなくてはならない場所
俺は、缶ビールを飲みながら
あの少女が言っていた。
姉の婚約者の会社の研究の記事を見ているが…特殊な病気の新薬の研究は行われている記事はなく
ある意味、一般的な病気の新薬の研究しかされていなかった。
少し違和感を感じながら
様々な記事を見ていだが…どれもが何も違和感もなく不自然な点もなかった。
しばらくパソコンの画面を見てから
ソファーに寝そべりTVをつけると何気ないニュースが報道されていた。
香港のデモの報道だった。私達は暴力で解決しないと対話を求める若者の姿を見ていると不思議なほど彼等の行動がまとものような気がした。両手を空に伸ばして掌を空にかざす姿が印象的だった。
不意に見上げてみると窓の外の夜空には星が輝いていた。
そんな星空を見つめ瞳を閉じた。