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伝説の木の棒 後編  作者: 木の棒
第3章 戦い
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第30話 神

 んん……くっ……あ、頭が……

 ここは、どこだ?



 俺は…そうだ!アーシュと一緒に戦っていた時に、

 引っ張られるように俺は……。



 意識が戻り、俺の目に映ったのは、

 天使のような翼を広げた男だった。



 こいつが俺を引っ張ったのか?

 こいつが全ての黒幕か?



 天使は俺を見つめ笑みを浮かべる。

 慈愛に満ちた表情だ。

 そして、俺を両手で持つと歩き始める。



 その先には、玉座に座る青年がいた。

 天使は青年に、膝をつき頭を下げる。



 美しい青年だ。

 ただ、表情がない。



 その目はまるで何も見ていない。

 生きているのに、生きていないように見える。



 深淵を覗くような深い深い瞳で、俺を見つめていた。



 俺は真っ白な木の棒になっていた。





ステータス

神樹の木の棒

状態:神の神樹の木の棒


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