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エレメンタルワールドⅡ  作者: ゆめみじ18
第1章「ニューフロンティア」今現在歴2029年11月1日〈木〉

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第8話「結・超悪玉コレステロール」

 出発前にまず連絡が取れないのは困るので、GM姫とアセンブラにステータス画面の掲示板を立てられるように、そしてネット回線? をオンにしてもらった。

 水と食料も現地調達、というハードモードではなく、しっかりリュックに持って移動することとなる。


 調査部隊につては各々自由行動で良いとのこと。人数も自由だし実力も自由。

 あとマスターフォームⅡの解釈はどうすればいいのか? という質問に対してGM姫は「自由に表現して良いよ」と回答した。つまりてきとうでいい。

 初心者がいきなりマスターフォームⅡを手に入れても別に問題ないし、希少性を高くしすぎて皆が面白くならないのは、GM姫の望むところではない。


 あと、最近普通の人間である桃花が心身的にぶっ倒れる事が多いので、コンパクトサイズのドアの世界をGM姫から貰った。仮拠点である。


 というわけで移動開始。

 東チーム。


 桃花とリミッツが共に歩く中、開幕Ⅰ発、不都合を1つ。

「桃花、太った? 超悪玉コレステロールまだあるでしょ?」


 体重の話である。いろいろ考えたが、発言と態度と表情が違うとめんどいのでそのまま役を作らずに話す。


「5キロ太って3キロ痩せた所だからあと2キロだよ、医者に言われたのは」

 個人的&主観的な見解を述べる。

「ポテチ食べるのは無意識下でも辞められたから、あとは散歩中のドーナツを辞められたら決着かな……?」


 桃花としては外部隠蔽工作は融通が効かないなーと思いながら言う。この外部ってのはどうやら、ネット回線や、外にあるコンビニでの間食も含まれるらしい事が、間接的にやんわりと解ってきた。


「工作する方の身にもなって欲しい」

 と、桃花は全体論で何でも出来そうになった過大評価を、その伸びた鼻を挫かれる。


「でも外に出ないと皆と出会えないじゃん」

「それは極端に桃花が以前、家の外に出なかったからであって。会うために散歩して間食するのは困る」


「でも、ストレス貯った後、外がどうなってるのか確認のために会いたいし~、飲み物だけ買うのはどうなの? 体重が元に戻れば良いんでしょ?」

 間食で、食べ物と飲み物を買う現状を、飲み物だけにすれば物理的にはカロリーをおよそ半分以上抑える事に繋がる。固形物を食べなければ普通体重は減る。


「えっと……確認なんだけど〈外が気になる、見たい〉というのは救急車やバイクの音でしょ? それで〈外は何をやってるんだろう?〉となって外へ調べに行くと……」

「あー言われてみれば最初はそうだね! ほぼ無意識下で動いてた!」


「救急車は交通ルールを無視できる緊急事態の出動だし、バイクのヒーローだって、あなた達が考えてる以上の行動を許可されてるのよ? 忘れた?」

「忘れてはいないが気にしてなかった、そもそも交差点はともかく自動車運転とは無縁だからね……」

「はあ……まあ車に乗れとは言わないけど……」


「そういえば何でコンビニで固形物食べてたんだっけ? えっと小腹が空いてたから……?」

 もはや無意識的食事習慣である、無意識で犯罪を避ける描写をしないよりたちが悪い。間接的に指摘も、治しづらい。


「ダイエット中の意識でポテチ辞めれたんだから、もっかいダイエット中の意識持てばドーナツも辞めれるはずでしょ?」

 リミッツは桃花を優しく意識誘導する。


「うん、わがった!」

 とりあえずその方向性でてくてく歩くことにして、共に歩き始めた。


 そして桃花が日々、家にいる時の不安材料をリミッツに披露する。

「じゃあさ、少なくとも家の中に居る時の救急車やバイクの音はほぼ〈関係無い〉って〈確約〉してくれないかな? でなきゃ自分のせい? となって、家の中でも安心も安息も無いんだけど、心が全く安らがない……。毎日全体が繋がってる感覚がヤバイ。繋がりも良いけど孤独の時間も大事だと思います……」

 注文が多い料理店なのは解るのだが、それでも彼女に言わなきゃ心が安らぐタイミングを逃してしまう。


 それはリミッツにとっても不本意なので、繋がりは無いと断言する。

「……解った、天罰神に誓って、関係はほぼ無い、と確約する」


「よかった、ありがと……」

 口約束だが、桃花にとっては心の底から嬉しかった、きっと彼女なら解ってくれる、それがとても嬉しい。


 しばらくテクテク歩いてから、もう一度桃花が食事について言う。

「えっと、医者が言うには糖分があかんらしく、ダイエットならアップルジュースや野菜ジュースもダメらしく、むぎ茶とかお茶関係なら大丈夫らしい」

「それって私が甘党だったから?」


「いや、ただ単に品揃えの棚の上に甘い物が選択肢に有ったから、何となく甘い物を選んでいただけであって。そこまで〈こだわってはいない〉……はずなんだが……?」


 おそらく客観的観測によって桃花は甘党、と言語化されたのだろう。

 だが桃花はそこに凄い執着があるわけではない。ただ単に〈そこに甘いのがあったから選んだ〉だけで、無いならないで、別にせんべいでも食べられる。


「お茶の方が良く回るのならそりゃお茶選ぶさ」

「ふむ、なるほど。今の桃花は味覚よりも効率重視で物事を選んでる訳ね……」

「……まあそうなる」

 ここで微妙に桃花自身がズレてる所と言えば。ダイエットのため、とか悪玉コレステロールのため、とか。そういう所では無く〈どうすれば全体が効率良く回るのか?〉を考えてしまう。簡単に言うと、個人的身体のはずなのに社会的体を〈優先している〉所である。


 総論が何処かで言っていたが……。

 自分の意思の優先度が最下位になっている所は大きな欠点である。


 〈社会がより良く回るにはどうすれば良いのか?〉が上位(・・)で、〈個人的心神的健康〉は下位(・・)、後回しになっている所は、流石にズレている。と桃花自身も自覚している。


 オーバーリミッツはこの段階で、カプセル部屋を早速展開。

「え……速くない? 休憩部屋を展開するの……」

 桃花も作画にタイミングが早すぎるので引く……。


「たぶん、もうちょっと心神安定してからじゃ無いと歩くのも難しいので。ポ〇モンZA終わらせて。社会的にもそっちのほうが都合が良い」

 また、ゲームクリアしないと出られない部屋みたいなのが出来た。

「……こりゃ西チームの方が攻略進みそうだな……」

 などと桃花は愚痴をこぼした。

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