第47話「転・∀クセスゲード・ブラックシータ」
ドアの世界外側、トランプカードの言語化が上手く出来ないので。まず戦空と咲で練習試合をすることになった。
「ルールは?」
咲はGM姫にルールの説明を要求する。
「基本ルールは、∀クセスゲートブラックシータのルールを使う。ただし今回はオリジナルカードではなくトランプカードだ」
前後左右上下にカードを設置してそれが盾になったりする。と言った感じだろう、そこにはオリジナルカードのように固有の特殊効果はない。
「えっと、GMの私が2人にランダムで3枚カードを渡す。戦空と咲は6箇所中3箇所にカードを設置可能。ただし今回の特殊ルールで超能力や波動色よりトランプカードの意味や効果のほうが優先度が高くなる。トランプカードの勉強が今回の意味だからな」
トランプカードということは、1番から13番の番号と、4種類のマーク〈スート〉とジョーカー〈悪魔〉がある。スペード、ハート、ダイヤ、クラブなど。
「ちなみみハートは心でダイヤは宝石なのは解るけど、スペードとクラブは何だっけ?」
咲は初歩的な質問、というより語源を知りたがっている。咲はこの段階までスペードとクラブの意味を知らなかった事になる。
「スペードは剣、クラブは棍棒だな。ちなみにスペードは貴族や軍人、クラブは農民や労働を意味するらしいぞ」
ここで基礎的な知識を戦空や咲に与える。
「流石師匠、レベルを下げずに読者に理解できる作り方をしてる……全く騙す気が無い……」
「お前の師匠って誰だよ……」
GM姫も知らない未知の存在Xが今回初出の師匠への言及な訳だが。戦空の師匠が完全にアンノーンだし、ぜひともこの場に呼んでほしいが。とりあえず桃花先生では無さそうだ。
「えっとー、でもここで完全ランダムも違うと思うから。私がコレを今使いたい! と思うカードを6枚選んで、ランダムで2人に3枚渡すぞ」
GM姫がとりあえず今必要なカードと絵柄を選ぶ、その上でランダム配布。2人は配られたカードを元に、前後左右上下に選んで設置するPVP戦となった。
GM姫が選んだのは、ハートの4、スペードの13、ダイヤの1、クラブの3、ハートの8、そしてジョーカーが1枚。
これをAIを使い完全更正なランダム配布、戦空と咲に3枚渡す。2人に配られたカード分配はこちら。
戦空は、ダイヤの1、クラブの3、ハートの8。
咲は、スペードの13、ハートの4、ジョーカー。
戦空と咲は配られたカードを元に、∀クセスゲートブラックシータのルールに乗っ取り、前後左右上下に自分の意志で考えて設置する。これが攻撃力や防御力に変わる。
改めて言うが今回は、このカードの方が能力効果や波動色より優先度は高い。
「お、ダイヤのエース来たか! これは縁起が良い! でもクラブの3はウチとはあんま関係ないな!」
「あースペードの13来たかー……、でもカードゲームとしてはハートの4弱いんだよな~~」
戦空と咲は配られたカードの絵柄と番号を観てそれぞれ一喜一憂した。
あとはどこに配置するかは2人次第である。
「じゃあウチはダイヤの1を後、クラブの3を左、ハートの8を上かな!」
「私は~、ハートの4を前、ジョーカーを右、スペードの13を上かな……」
意味合いとしては。
戦空はダイヤのエースを切り札として後に、右手が利き手なので苦手な左側はクラブチームを左に、ある意味一番強いハートの8は上に展開。
咲は優先度が高いという効果を活かして前方にハートの4を盾として設置、不足の事態に対処出来るように一発逆転用のジョーカーを右に設置、不本意だがスペードの13は空中専用に設置した。
「で、あとは普通のPVP戦ってことで良いんだよね?」
「リスクチャージを試すチャンスだ!」
それ使うんかい、と咲は戦空にツッコミを入れるが本人がやりたいのならやらせて置けば良い。
「あ、念の為に言うが今回はターン制だぞ? リアルタイムじゃないぞ? 生っぽくやらないぞ? 生は疲れるんじゃよ……!」
GM姫は場外乱闘を拒否し、ここだけの範囲内で完結するものとして念を押す。
「おっけい!」
「ウシ!!」
お互い体は温まったようだし準備は整った。
「ではこれより戦空VS咲の練習試合を初めさせていただきます! 制限時間は5分を想定! それではお互い自由に……ハジメ!!!!」
戦闘開始のゴングと共に、戦空と咲は前へと強く足を踏み出した。




