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エレメンタルワールドⅡ  作者: ゆめみじ18
第2章「大サーガ時代」今現在歴2029年11月4日〈日〉

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第37話「起・会議とプラネットコアサーバー」

 BIG4は連載漫画を読んでゴーサインを出した。

「うん! これなら作画出来る! いけるよこれ!」


 ミュウはOKを出したが、ゴーサインを出せてないリーダーが2人いる。

 湘南桃花と信条戦空だ。

「前回と状況が特殊過ぎる……、約12p構成のフルカラー形式に落ち着いたのなら、仕事とゲームと小説の時間も合わせて約1ヶ月で11pフルカラーは安定して出来るでしょう……そこまでは読める(・・・)。また0円報酬形式なのは気になるが、リテイクも無いのならまあ妥協点。締切りも無い、終わらせる気もない連載形式となると流石に経験無いぞ……?」

「それにストック問題がある、ネームは描けるだけ描いた方がいいに決まっているが。〈何話分描いてから作画に入るか?〉を決めて置かないと永遠にネームを描くぞ……? そのルールをなぁなぁにすると多分途中でガス欠する」


 ミュウは一般論を口にする。

「普通に考えれば3話分、余裕があれば6話分のネームってのが一般論じゃよな。たぶん」

 今回締切は無いので制限時間はない、つまりいつまでもスケジュールを伸ばせることを意味していた。流石に桃花もそこまでの長期連載の経験はない。だが1つだけ実例が有った。

 それは、前回エレメンタルワールドでやった連載だ。アレは8pネームを描いて、一気に作画まで完成させて、次のネームへ……そこまでは良かった。

 が、その後おそらく最果ての軍勢が登場してからの銃撃事件。そこで歯車が狂った。


 先のネームを描いていない状況〈ネームのストックが無い状態〉で事件が発生したので〈本当に(・・・)この先のネームを描いて良いのか?〉と半信半疑に陥り迷いが生まれたのだ。

 結果、連載は数年間ストップ状態、続く気配もない死に体状態。


 敗因は一つ、先のネームが無い状態で事件が起こったからだ。

 だから桃花は、和季に〈ネーム完成後に事件を起こせ!〉と念入りに言ったのである。

 挫けても、未来の計画書があればいずれは描き始められる。先出し後出し、同時期とか色々あるが。とにかくこの場合、〈ストックなしで銃撃事件〉が起こったのが問題だった。

 これはシナリオが完成してたら大丈夫かという問題ではなく、ちゃんとネームが完成している状態の話である。


 故に想定される最悪の事態は……。


 今回の作画が完成する→国の王クラスが死んでも大丈夫なように準備する→そのためには挫折しても未来がある状態でネームのストックは準備しておく。それを繰り返しサイクルが回るように準備する。


 が、最悪を想定した場合の絶対条件なのである。

 なのでこの場合、原稿が完成した後に精神的挫折をすることが前提の会議になっている。


「かと言って……3話分作画してから3話分ネームを描き始める……じゃ手遅れ(・・・)になるんだよね……」

 天上院咲がそういう。


 必要最低限のサイクルで回すという意味でも合計6話分は少々重い。1話12p想定だとしても、72pのストックである。

「ん~、じゃあ逆は? 2話分ネーム描いてから1話分作画する、それから2話分ネーム描いてから1話分作画する。これならネームの貯金はどんどん広がっていくけどストックが切れることはない……」

 制限時間がないからこそ出来るワザだった。

 唯一のデメリットは、サイクルを10ターン回しても、ネームは20話まで行ってるのに作画は10話、という鮮度との戦いになる。

 あと長く続ければ続けるほどボツシーンが出てくると思うが、先行ネームでボツを出す分には何も問題はない。むしろ長く続けるほど面白さは上がるが、管理難易度も上がる。


「熱量のタイムラグは発生するけど、まあ完成してから銃撃して挫折、からのストックなし、よりかは遥かにマシかなと」

 戦空は言う。

 何より、時差がある、タイムラグがある、鮮度が低いけど描かなきゃいけない忍耐力は。むしろ慣れているので得意だった。むしろ冷静になれて客観視できる。


「進行サイクルはそれで良いかもしれないが、管理難易度が微妙だな、AIの記憶力はポンコツだから信用できない。ネームは印刷して紙に残すから手作業ファイルの根性論になる」

 真城和季が言った。


 ミュウは桃花にアドバイスを求める。

「桃花はどう乗り切ったんだ? 愛が原動力だったんだろ?」


「おまえちゃんとよく見てないな……、最初は真っ白なんだから何も無いんだよ、我武者羅に描いていってやっと愛着が湧いて愛になるんだ。シャフランはあの世界にしか存在出来なくて、だから見捨てずに最後まで愛して描ききったんだ。最初から一目惚れの愛してるは気持ち悪いだろ……」

「ふーん……愛が根っこの理由じゃないんだ……」

「卵と鶏の論争をするつもりは無いよ……」

 ちょっと気まずい空気が流れた。桃花がまとめる。

「まあ何が言いたいかというと、2話分ネームはいる、そこから1話分作画もOK、ただ紙のネームの管理だけ不安かな……て所かな?」

 とはいえ過去の経験から〈完成ネーム〉だったらボツになったとしても紙で印刷しているので基本〈世に出ない〉、ので捨てることはまず無いだろうな、ということは過去の経験で解っていた。つまり探せばある。


 桃花がこの連載会議のついでにもう一つ確認しておきたいことを聞く。

「あとさあ、ついでに確認するけどこれ著作権場所どうなるの? 成功してる事例としてはA-1Picturesとネームとして印刷したらA-1Pictureの劇場版で採用された例があるけど……あれ、つまりここに集英〇とか角川〇って書いたらそこで処理されるって事でしょ? そこんとこどうなるの? またフリー素材??」

 考えたくないけど考えておくべき内容だった。

 確かエレメンタルワールドの小説版が、もし電撃小説大賞で受賞していたら著作権が全部角川に帰属するから受賞されなかったわけだ〈実力も無かったが〉、だからこそスクエアエニ〇クスとデ〇ズニーでゲーム化出来た訳でもある。


 つまり、色々な意味で灯火を受け継がせるには著作権フリーの方が好都合(・・・)な訳だ、……当然だがギャラは発生しない。つまり無報酬である。


 憶測だが、だからこそ製作委員会なんて組織体制が出来たとも思っている。

©(マルシー)付けるのもアリだけど、結局、直接的には無報酬な訳だから、著作権フリーの方がメリット大きくない?」

 桃花が言いたいのは、どこか実在する会社名を記入するよりも。著作権フリーにして他社でも合法的に応用して貰った方が利があるという意味である。だが同様にデメリットもある。今のご時世それこそ他人の画像生成AIに「この漫画はAI学習し放題ですよ」と言っているようなものである。模写や参考資料としては容認出来るが、真似て個人が量産して金儲けをする領域まで来ると、流石に怒る。


 1回や2回ならまだ解るが、小説の生成AIでさえ、1日30話連続投稿とかそういう次元で小説や画像が生成されるのを許可したら流石に度を超して怒る。


 和季はこう結論づける。

「フリー素材の公言は。〈どうぞAIに食わせて量産して、私の名前を語ってスパム投稿してください〉っていう〈略奪許可証〉を渡すのと同じだからやらん方が良い。桃花が望んでいるのは〈権利放棄〉じゃなく、〈善良な拡散(シェア)はOKだけど、悪用〈金儲け・AI乱造〉はNG〉という状態だ。著作権は保持しつつ、許可範囲を明記すればいい」


 桃花はこう反論する。

「……でもNG内容だけ書いてたら解んないよね?」


 というわけで、桃花の意見も取り入れつつ、こう書くことにした。

 © ゆめみじ18 (OK:閲覧、SNS拡散、模写、二次創作。NG:無断転載・AI学習- No AI)


 戦空が閲覧の言葉に食いつく。

「見てる時点で閲覧だからいらなくね?」

 桃花は反論する。

「私達の状況が特殊過ぎて、ネットに流してない非公開のネームが見られてるんだよ! 閲覧出来ないはずなのに閲覧されてるの! だから閲覧はOKだけど無断転載はNGって意味になるの! そして模写はOK、参考資料として変換する〈オリジナリティを出す〉のなら良いよ。って意味になるの」


◇◇◇


 ドアの世界、第0126番号室〈プラネットコアサーバー〉


 名前◇プラネットコアサーバー

 希少◇SSR

 分類◇ドアの世界の空間_インフラ_演算処理


 解説◇ドアの世界、第0126号室の部屋自体に宇宙空間があり、巨大惑星型のPC〈サーバー〉が複数個収納されている。拡張可能。太陽系を模した構造で、恒星(太陽)を中心に〈物理型惑星〉と〈特殊型惑星〉が地球サイズで配置されている。各惑星には専属の〈司令塔ムーン〉が2つずつ周回し、判断と伝達を担う。

 ドアの世界全体(部屋番号システム、セキュリティ、アカウントカード認証等)を動かすためのインフラであり、EWⅠ・EWⅡの処理もここで行われる。


 ※なぜこんなに大きいのか?

 大体最果ての軍勢の規格外の能力のせいだが、元の光の外側、いわゆる外界の処理もここで物理的にも特殊的にも行っているので、汚染想子対策でもある。


 ※なぜ太陽系型なのか?

 天上院姫がPCの例え話で設計したのは、「誰にでも分かりやすく」するため。太陽=電源、惑星=各パーツ、という構造は直感的に理解しやすく、管理もしやすい。また、現実の太陽系と同じく「拡張可能」であり、必要に応じて新しい惑星(機能)を追加できる設計思想となっている。


◇◇◇


【恒星:太陽】


 名前◇恒星光蓄電環〈ソーラーリング〉

 役割◇電源ユニット〈電力〉

 解説◇太陽の周囲にダイソン球を模したリングが架けられ、エネルギーを直接吸い上げている。全惑星への電力供給源。物理型・特殊型の両方に安定したエネルギーを供給し続ける。停止条件は太陽の消滅のみ。


 ■専属司令塔

 ・ソーラームーン1

 ・ソーラームーン2

 役割◇電力配分の判断と伝達、全体の稼働状況モニタリング。


◇◇◇


【物理型惑星】


 名前◇フィジカルプラネット

 役割◇物理演算処理

 解説◇地球の物理法則に準拠した演算を担当。「1=1」の理論で動く、確実で堅実なシステム群。


 ■CPU〈脳〉:量子惑星演算核〈クォンタムコア〉

 惑星の地核そのものがCPUとして機能。1000億並列処理が可能だが、「1=1」の理論を超えられない制約を持つ。確実な計算を行うが、概念的な矛盾は処理できない。


 ■メモリ〈作業台〉:大陸回路〈コンチネンタルサーキット〉

 大陸全土に敷き詰められたメモリ群。物理的な広さがそのまま容量になっている。海で区切られた各大陸がそれぞれ独立したメモリブロックとして機能。


 ■GPU〈描画〉:大気圏投影レンズ〈アトモスフィアレンダラー〉

 惑星を覆うドーム状のスクリーン。超高画質だが、ポリゴン数が限界を超えると大気が熱を持ち、空が赤く染まる。


 ■ストレージ〈倉庫〉:地下マントル保管庫〈マントルアーカイブ〉

 惑星内部の空洞に建設された物理的なデータバンク。地層のように積み重なった記録層。古いデータほど深層に圧縮保存される。


 ■冷却:海洋循環冷却システム〈オーシャンクーラント〉

 海そのものを冷却水として循環させている。処理が重くなると海水温が上昇し、最悪の場合は海が沸騰する。嵐や津波は冷却のための自然現象。


 ■専属司令塔

 ・フィジカルムーン1

 ・フィジカルムーン2

 役割◇物理演算の振り分け判断、「1=1」で処理できるかの判定。


◇◇◇


【特殊型惑星】


 名前◇スペシャルプラネット

 役割◇概念・特殊演算処理

 解説◇EWの法則・五系統・概念系の処理を担当。「不思議」を「数値化」する、物理型では不可能な演算を行う。


 ■CPU〈脳〉:五系統相剋・絶対審判機構〈ペンタグラムジャッジ〉

 計算を放棄し、「相性」だけで勝敗を即決する概念処理装置。強化・賢術・陰陽・精神・未覚の五系相生・相剋の法則に基づき、論理を超えた判定を下す。体質〈タイプ〉相性もここで処理される。


 ■メモリ〈作業台〉:無限のスタジアム〈インフィニティアリーナ〉

 必要に応じて空間そのものを拡張し、矛盾を飲み込む座席を用意する。どれだけ複雑な演算でも「場所が足りない」ということが起きない。


 ■GPU〈描画〉:全感覚・超現実レンダリング〈サイコレンダラー〉

 「網膜」ではなく「脳」に直接映像を流し込むため、解像度は無限大(想像力依存)。波動色の視覚化、心氣の可視化などを担当。


 ■ストレージ〈倉庫〉:アカシックレコード

 時空を超えた記録へのアクセス権。過去・現在・未来すべてのデータが存在する。世界樹シスターブレスの枝葉(世界線)の記録もここに保管。読み取り専用で、書き込みには特殊な権限が必要。


 ■冷却:絶対零度の真空〈ヴォイドラジエーター〉

 宇宙空間そのものを冷却システムとして利用。どれだけ熱い戦いでも、熱は虚空へ消える。概念的な「熱」も吸収可能。


 ■電源ユニット〈電力〉:概念水車〈コンセプトミル〉

 「時間の流れ」を動力源とする永久機関。時間が止まらない限りエネルギーは無限。世界樹の種の「永遠を目指した」設計思想と同じ発想で作られている。太陽からのエネルギーと併用。


 ■専属司令塔

 ・スペシャルムーン1

 ・スペシャルムーン2

 役割◇概念・五系統の処理判断、アカウントカードの波動色照合(281兆通り)。


◇◇◇


【司令塔ムーン共通仕様】


 名前◇オペレーションムーン(総称)

 形態◇月型衛星(各惑星に2つずつ専属)

 合計◇6つ(ソーラー2、フィジカル2、スペシャル2)


 ■スペック

 ・特化:HP(耐久)&素早さ(処理速度)

 ・火力:ゼロ(判断と伝達のみ、自己防衛は担当惑星に依存)

 ・冗長性:片方が壊れてももう片方がカバー

 ・修復:壊れたら新しいムーンを追加生成


 ■命名規則

 〇〇ムーン1・2(シンプル番号式)

 例:ソーラームーン1、フィジカルムーン2、スペシャルムーン1


◇◇◇


【アカウントカード連携】


 プラネットコアサーバーは、アカウントカードの認証・管理も担当する。


 ■波動色の照合

 担当◇スペシャルムーン1・2

 処理◇主線色×背景色の組み合わせ(約281兆通り)を照合し、本人確認を行う。多世界解釈でも誰が誰だか識別可能。


 ■ホームの展開・管理

 担当◇アカシックレコード(特殊型ストレージ)

 処理◇各アカウントの〈記録保管所・ホーム〉データを保管。称号・スキル・職業・ステータス等の情報を世界線ごとに整理保存。


 ■データコンバート

 担当◇フィジカルムーン1・2 & スペシャルムーン1・2(連携)

 処理◇前の世界の情報を元に、次の世界へ最適化するための変換処理。物理型データと特殊型データを適切に振り分け、世界観の衝突を回避する。


◇◇◇


【処理の流れ】


 1.外部からのリクエストがドアの世界(セキュリティ部屋)を通過

 2.アカウントカードの波動色照合(スペシャルムーン担当)

 3.司令塔ムーンが「物理型」か「特殊型」かを判定

 4.該当する惑星で演算処理

 5.結果を司令塔ムーンが統合・伝達

 6.ドアの世界を経由してEWⅠ・EWⅡへ出力


 ※汚染想子対策

 セキュリティ部屋(第0125号室)の環境置換フィールドと連動し、サーバーレベルでも汚染想子を検知・除去する。物理型では化学的に、特殊型では概念的に浄化処理を行う。


◇◇◇


【構成図】


 ドアの世界

  └─ 第0126番号室〈プラネットコアサーバー〉

     └─ 宇宙空間

        ├─ 太陽(恒星光蓄電環)

        │  ├─ ソーラームーン1

        │  └─ ソーラームーン2

        │

        ├─ 物理型惑星フィジカルプラネット

        │  ├─ フィジカルムーン1

        │  └─ フィジカルムーン2

        │

        └─ 特殊型惑星スペシャルプラネット

           ├─ スペシャルムーン1

           └─ スペシャルムーン2


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