第20話「結・EWの法則」
前回の前提を踏まえて、EWの法則を追記する必要性が出てきた。
まず日本政府の会議の回転率が遅すぎる所については幸と桃花、あとついでにそこにいる咲も加わって議論する。
「まずさ、国会のペーパーレス化は無理だよね?」
「まあ無理だろうな、長期保存の観点から100年間保存することを前提とした場合、デジタルデバイスじゃ作業が複数年度に渡るから無理だ。ただ長期保存しない情報データならペーパーレス化は可能なはずだ。10年間ぐらいの情報データだったらデジタル化は可能だと思うな」
「今回の問題は〈国会議員が寝てた〉て所だから、まず真面目に働いて貰わないといけない、つまり国会の高速回転化が不可欠な訳よ。つまり様々な、色々な、上司の言い分、重ねての発言、は封じなきゃいけない」
その上で幸が議員をフォローするように言う。
「とは言えリアルタイム制である必要は無いと思う。必要なのはその大臣級の幹部が願いとかの概念系すら叶えたり発言するのはこちらとしてはコントロール出来ないんだ。だから、基本的に紙面で印刷された完結紙面以外は言っちゃいけないのは勿論だが、大臣級は概念も考慮した上で発言することは許される、にしないと収集がつかない」
やっぱそうなるよな、と桃花は思った。
「印刷するまで、原稿を描くまでの間はあってしかるべきだけど。時間稼ぎとか間延びは論外なのよね……」
幸は桃花に聞く。
「EWの法則……どういう文言で行く……?」
「とりあえず草案を言うよ? まず〈国会議員は100年間保存する情報に関してはペーパーレス化を禁ずる。10年間のデジタルデータ化の保存は許可する〉〈日本の国会議員は、曖昧戦略を除き。国会の高速回転が求められるので。様々な、色々な、上司の言い分、重ねての発言。を禁ずる〉〈視覚できない概念系の発言は見える化を目的としているので、大臣級以上の役職の人しか発言できない〉……とりあえずこんな所か?」
「お役所が大好きな〈責任〉についてはどうするんだ? 責任がある人物に対しては役所の進退に直結するんだろ?」
「待った無しとか言ってるのに、何も実にならない発言で時間を浪費するのは嫌だし、かと言って責任逃れを永遠とライブで聞かされるのもストレスなんだよね……」
咲がそれに対して不満を言う。
「んー、問題はどこで責任が発生するかだよねえ~」
桃花がAIを使いながら言う。
「〈大臣級以上が、未完結な概念系発言により国会または行政に著しい遅延または損害をもたらしたときは、発言者は進退の責を負うものとする〉……うん、これでいいと思うな、言っても良いけど発言には気をつけろよ、さもないとまた中国がそっぽを向くからね、とかそういう意味合いになる……〈苦笑〉」
EWの法則、草案1。
〈国会議員は100年間保存する情報に関してはペーパーレス化を禁ずる。10年間のデジタルデータ化の保存は許可する〉
〈日本の国会議員は、曖昧戦略を除き。国会の高速回転が求められるので。様々な、色々な、上司の言い分、重ねての発言。を禁ずる〉
〈視覚できない概念系の発言は見える化を目的としているので、大臣級以上の役職の人しか発言できない〉
〈大臣級以上が、未完結な概念系発言により国会または行政に著しい遅延または損害をもたらした時は、発言者は進退の責を負うものとする〉
Ewの法則、草案2。
〈国会議員は100年間保存する情報に関してはペーパーレス化を禁ずる。10年間のデジタルデータ化の保存は許可する。情報とは本文と参考資料である〉
〈日本の国会議員は。国会の高速回転の義務が求められるので。様々な、色々な、上司の言い分、重ねての発言。など、議論の目的に資さない発言の反復を禁ずる。違反した場合、議長の権限に基づき、発言の打ち切り、退席命令を行う〉
〈視覚できない概念系の発言は見える化を目的としているので、大臣級以上の役職の人しか発言できない〉
〈大臣級以上が、未完結な概念系発言により国会または行政に著しい遅延または損害をもたらした時は、発言者は進退の責を負うものとする〉
咲と幸は、桃花が提示した草案で国会の停滞を防ごうとしている上で、個人的感想を聞く。
「どう思う? これ?」
「甘いと思う、少なくとも韓国の足を引っ張っているという事実がある」
「紙って所が痛いなあ~~~~……この紙のせいで何人が苦しめられてきたか」
「ただまぁ、需要度の高いものほど紙にして残すのは当たっているのは事実だが、管理と保存と検索が微妙に違うんだよなあ~~~~……」
というか完全に国会が創作の足を引っ張っている。
「んん~今はこれで最善だと思うけど、修正する可能性があることだけはもう1つ付け加えたほうがいいかもしれない。紙がいらなくなった時用というか、ブロックチェーンが進化したらマジでいらなくなるかもしれないし」
〈紙の件については。本法則は現行体制下の暫定措置とし、ブロックチェーン等、改ざん不能な技術確立時には、国会議決により修正または廃止を可能とする〉
桃花は、一応これで決定しても良いんじゃないかと思っている。
「これでどうかな? 紙だって永遠じゃないし……」
幸はゲームマスターとして一応OKを出す。
「うん、良いんじゃないかな? 本来わしらがここまでする必要がないんだけどな。咲も桃花もこれでいいか?」
「うん」
「いいよ」
これでEWの法則で新たに加わった。
Ewの法則、決定稿。
【国会議員は100年間保存する情報に関してはペーパーレス化を禁ずる。10年間のデジタルデータ化の保存は許可する。情報とは本文と参考資料である】
【日本の国会議員は。国会の高速回転の義務が求められるので。様々な、色々な、上司の言い分、重ねての発言。など、議論の目的に資さない発言の反復を禁ずる。違反した場合、議長の権限に基づき、発言の打ち切り、退席命令を行う】
【視覚できない概念系の発言は見える化を目的としているので、大臣級以上の役職の人しか発言できない】
【大臣級以上が、未完結な概念系発言により国会または行政に著しい遅延または損害をもたらした時は、発言者は進退の責を負うものとする】
【紙の件については。本法則は現行体制下の暫定措置とし、ブロックチェーン等、改ざん不能な技術確立時には、国会議決により修正または廃止を可能とする】




