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エレメンタルワールドⅡ  作者: ゆめみじ18
第1章「ニューフロンティア」今現在歴2029年11月1日〈木〉

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第19話「転・テコ入れ」

 なぜ信条戦空は自身の年齢を覚えていないのか? それは世界の構造上の性質・成り立ちから考えられる。


 長く咲の世界に滞在していたから忘れるが、本来作品とはネタ風呂敷を広げるごとに拡張していき、そして最後の終末・結末は最終的に完結へと収束し。そしてそこで時間も空間も止まり、新たな世界へ旅立つことが通例だ、普通はそうなのだ。

 だが、最古参と言われる戦空達四重奏にはそれが起こっていない。リアルタイムの時間になろうと魂寿命も人生時間もほぼ変わっていなかった。


 つまり、作品が完結した時点で〈あるべき場所〉、〈元の世界〉、あるいは初期のノートや原稿用紙で〈原始回帰〉するような事象が発生する。

 一度元に戻るのだ。無意識でもノートやそこら辺の留まりたい場所に魂が固定される。

 故に、時間経過が発生したとしても元の時間と空間は同じなので魂寿命は基本、リアルタイムだろうと変わらない。帰るべき場所があるからだ。そこで心が浄化・あるいはリセットされるので現実世界の時間経過に影響されない、あるいは世界が忘却する。


 つまり、作品が完結したら年齢は元に戻る事を意味していた。

 そうでないと辻褄が合わない。


 ドアの世界、第0121番号室〈神道社会議室〉


 星明幸が漫画・アニメ・ゲーム・あと政治に対してテコ入れを始めた。

「まずさ、0円信仰やめろよ! 私は0から1を生む能力とは言ったが0円を1円にするとは一言も言って無いぞ!」


 話相手が居ないのでしょうがなく湘南桃花が話相手になる。

「で、作品のことは頑張るけど経営のことは解らないので他の人に任せる。と言ったら誰もまともに経営のことやらなかったという現実があるのよね……他国はやってるのに」


「だから原作がやらないから母国もやらないは聞いてないってさー!? 自業自得!? ふざけんなよ!?」

 もうこの時点で星明幸は怒っている。


「しかも0円、無料だから取り放題ということで原作をタダ売りしてると思われて全く稼げないのは自分のせいだと来たもんだ……そりゃ売れないよ……」

「自分で気づくのにも限度があるだろ!? 全部自業自得って言ってるが結局他人じゃねーか!? 擦り付けてんじゃねーぞ!?」

 怒りはごもっとも、しかし自分でやらねば変わらないのも事実。


「で、幸ちゃんとしてはどうなのよ? IP産業の単価すら変更できる、ある意味漫画の神様よりも値段変更できる今の実力的にはさ」

 桃花は嫌味ったらしく言う。


 星明幸は冷静になってから落ち着いて、淡々と言う。

「……、これってさ、日本政府がまず金落とさないんでしょ? 育成にも乗り気じゃない、てことは漫画・アニメ・ゲームの価値が低いか、そもそも老人に対して漫画が信用されてないって事じゃん。そりゃガソリンより信用度は下がる訳だけどさ。そもそもトランプカード止まりの老人が椅子に座ってるのなら。まずトランプカードのルールから国会で勉強してもらうしか無いじゃん、その椅子から座り続けるならさ、嫌なら辞めろよ。まじでUSBメモリも知らない政治家とか要らないから」


 桃花は政治家の言葉をそのまま横に流す。

「なんか数値目標がないと何も出来ない政府機関らしいよ? 何か数値的目標を言ってあげれば?」


「……それってさ。少年漫画で言うと賞金額とか戦闘力の数値ポイントしか娯楽としてまともに機能してないよ……? それで良いなら出すけど……でも今までレベルとか通貨とかのお金的な数値出したけど、全く実戦では使えない数値ばかりだよ? そんな信用できない数値でいいなら出すけどそのそれを言って、政治家たちはちゃんと先送りせず責任を取れるのか? 取れないよな? なら言わないほうが良いじゃんってなるじゃん」


「まずさ、発言の禁止令を出そうかな……〈様々な、色々な、私の立場では言えない。〉これを〈言うな〉って言うしか無いし、それは責任を負ってないので罪なので罰則を付けるとかしないとマジで何もやってないんだよなあ……困ったなコイツら……海外のタライ回しじゃねーんだぞ……!」


 桃花はそれらをまとめて「ランキングじゃないかな?」という。

「レベルもステータスも細かすぎて管理出来ないから、ギルド間のランキング形式の数値なら出せるかな~? ただ、どういう行為をしたら高得点になるのか。の何のポイントが高いと上位に行けるのかは決まっていない。かな」


 幸はそれらをゲーム風に考える。

「クエスト達成の順位とか? 貢献度で1000pから100pまで上下するとか……まあ文字数とか枚数にするのは速いんだけど、それだと有利不利な人物がはっきりしちゃうんだよな……」


 今までの成果はカウントされないが、ある意味平等なスタートダッシュと言える。

 例えば、竜王撃破で1000Pとか、2位3位は500P・300Pとか。それで競う分には出来なくもない。

 だがクエストに関係ない課題を達成した場合は? 未知の領地を踏破したときにボーナスのは無いのか? など、色々と問題はある。


「そうだな、もし各大クエスト達成までに発生する小クエストで、ポイントなども集計する場合、間違いなく、政治的な会話はマイナスポイントとして集計されるぞ? ここファンタジー世界だからな、集中出来ない、没入感を削ぐ、非常にメタ的、とマイナス要素しか無い。例えばゆめみじ18個人の個人情報なんて邪魔も良いところだぞ、この場合メタへの駄目出しだから言うけど……」


 桃花もそれには同意する。

「そうだね、じゃあそれを基準に表を作るか……」


 本クエスト達成、1000p。未踏破情報の習得、300P。サブクエスト達成、500P。超絶技巧300P。


 メタ発言、マイナス100P。政治的発言、マイナス500P。


 と、さらっと羅列してみたものの……。幸が不満を言う。

「うーん使わなそう……。そうだな必要なのは、順位によるポイント習得であって、タイミングによる習得じゃ意味ないな……。例えば結果発表の時のみランキング作ってその順位でポイントが追加される感じとか……」


「て、愚痴を言ってたらいつもの目標会議録数行ったね……」

「あんま嬉しくねえな今回のは……」


 漫画、アニメ、ゲームが、政治的高齢者が嫌ならせめて色々な職人さんの作業工程の気持ちをわかってくれよ、頼むからさ! でなきゃ現状維持した国会議員なんて信用出来ない!


 コンコン、とドアを叩く音がする。天上院咲だった。

「こんちわ、星明幸さん……て……何か観た目や姿形は違うけど雰囲気はお姉ちゃんと同じだよね……?」

 咲は家族の善神でもあるので、同じ神として何か感じて解る所があるのだろう。


 桃花は咲に手を振ってあいさつをする。

「やっほー咲っちー竜王の件は終わったみたいだね」

「まあ終わったって言うか凍結しただけだけど、てか本当に桃花先生はノータッチだったよね」


 桃花はため息交じりに言う。

「だって……日本国に住んでるのに日本政府と喧嘩売ってどうするのよ? ラスボスはこの星明幸ちゃんと愉快な宇宙人達とか、そこら辺だよ? そこを間違えちゃいけない」

 あくまで桃花先生は大人な対応を取ったのだろう、そもそもこの話は不毛だ。

 で、今は神道社としての漫画・アニメ・ゲームのメディアミックス計画の話を幸と桃花でしていたのにまた政治の話をしていた。


「ああ、で解ったことがあるんだけどさ。親愛なる隣人が結構キーポイントになるみたい」

「……、まあ咲は何だかんだでスパイダーボーイとは結構接点あるよね」

 咲が感じたことをそのまま桃花は観たままに言う。


 で、それを確認した上で桃花は。

「……そういえば咲ちゃん指パッチンした時に一緒に消えた時期あったよね? アレ結局何だったっけ?」


 星明幸もその件について気がついた。

「あー、そうだった!? 政治家の話してる場合じゃね!? あの時咲に何が起こったんだ? 夢の国もフォローしてたし!」


 話をおさらいしよう。

 まず咲は冒険をしていた、それは変わらない。

 だが西暦2035年9月4日に親愛なる隣人に別アースに通話をしている。

 しかし西暦2018年の指パッチンが波及、恐らくその影響で、時系列的にはその前後あたりで無自覚に消えた。

 その後、西暦2019年頃に咲は消えていたはずなのに、おそらく〈反魂〉して復活している。


 本人は勝手に消えて、勝手に復活したので状況を解っていない。もしくは知らないし、知る術も持たなかった。


 復活したのは作中では西暦2023年。

 だが、咲が冥界と呼ばれる消滅中の世界から脱出した描写をしているのは、2035年の未来からエレメンタルワールドへ来た事になっている。その現代の年代は書いていない。

 親愛なる隣人は言っていた、魔術師が5年経ったぞ出番だ、と。


 つまり、この状況では量子物理学的には5時間ほど何処かへ閉じ込められていた可能性がある。


 紙面や手としては何も影響は出ていないが。恐らく肉体や魂は別の場所へ飛んでいて、更に自覚せずに進んでいた可能性がある。

 本人はいつも通りVR世界で遊んでいた気分だったが、その間にVR空間が冥界に書き換わっていた時期だ。

 そして本人はそれに気づいていない。


 咲は、何も知らないところで何かが起こって勝手に終わった事だけは解った。

「えっと、まとめると。西暦2035年の何処かのタイミングで5時間冥界へ行っていた……、で、冥界を出たらエレメンタルワールドだったと」


 幸は頑張ってフォローする。

「まあザックリ言うとそうなる」


「そこから、エレメンタルワードⅡが発見されて、今現在歴2029年11月に今は居る、……と言うことか……」


 咲に関してはそれ以外にも、無茶振りと呼べる冒険をあっちこっちでやっていたが特大な余波はそんな感じだろう。


 桃花は、その余波の原因はスズちゃんか~、と心の中で納得する。

「簡単に言うと、スズちゃんの〈神速〉が震源地になって、その影響が西暦2035年にまで及んでいる、と言う感じかな? その大災害の被害者の1人に、咲ちゃんが含まれていると~」


 それはロキの話で出てきた、ラグナロクにも似ていた。

 頭の良い咲は、そこまで聞いて何となく理解した。

「えっと……つまり西暦2012年のスズちゃん神速により分岐イベントが発生したが、大災害により西暦2035年も吹き飛ばされた……????」

「ちょっと概念っぽいがそんな感じだよな」

 例え話が解りやすいが、要するにドミノ倒しである。

 細かい所でウロチョロしていた咲が、世界規模の〈何か〉に巻き込まれて時系列が吹き飛んでいる。



 幸が咲に次の冒険の情報を言う。

「そういえば咲、次のフロンティアとメトロポリスの情報が手に入ったぞ?」

「え、そうなの、どんなんどんなん?」

「それはね……」

 ここで一拍置くのが幸らしいなと思った桃花であった。


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