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エレメンタルワールドⅡ  作者: ゆめみじ18
第1章「ニューフロンティア」今現在歴2029年11月1日〈木〉

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第11話「転・敵ステータスレーダー」

 西チーム、仮拠点ドアの世界、雨森。


 天上院姫がおもむろに、不思議なポケットばりに何かを取り出した。

「敵ステータスレーダー!」


 咲は不思議そうにそちらを見つめる。

「何それ?」

「目標が無いとつまんないし、地図作るのも大変だから、まず地図は無いけど敵の居る位置とステータスだけ解るレーダーを作りました」

 見た目もドラゴンレーダーのそれっぽかった。


「これでまず、脅威がどれぐらいあるかレーダーで感知します、ただしその場の地形がどうなっているかは行ってみないと解りません」


 真城和季が重要なアイテムだと認識して聞いてくる。

「射程範囲は?」


「目視出来る範囲だと意味ないから、結構広い。と言っても目視が100メートル、敵ステータスレーダーは3000メートルまで。およそ30分歩けば辿り着く距離じゃな」

 で、敵ステータスレーダーを早速起動。

 検知した反応は全部で6箇所、それぞれの情報がプレイヤーのステータス画面に映る。


 《天上院姫が、雨森拠点で、敵ステータスレーダーを発動しました!》


 名称、人間牧場。

 距離、ここから南へ200メートル。

 名前、領域竜種ヤマタノオロチ。

 階級、男爵。

 能力、天候に擬態する能力。

 注意、このモンスターは〈結証の駒〉を消費しない限り、ダメージは通りません。


 名称、竜種の門。

 距離、ここから北へ500メートル。

 名前、門番兵竜8匹。

 階級、分隊。

 能力、一般的なドラゴン級の身体能力、つまり空を飛ぶ戦車8個分。

 注意、このモンスターに注意事項はありません。


 名称、領域竜種の油田。

 距離、ここから西へ2000メートル。

 名前、領域竜種ファフニール。

 階級、子爵。

 能力、財源を操る呪力。

 注意、このモンスターは〈結証の駒〉を消費しない限り、ダメージは通りません。


 名称、訓練された竜種兵100匹。

 距離、ここから北西へ2000メートル。

 名前、竜種の駐屯基地。

 階級、大隊。

 能力、一般的なドラゴン級の身体能力、つまり空を飛ぶ戦車100個分。

 注意、このモンスターに注意事項はありません。


 名称、ツキノワグマの湾岸

 距離、ここから南西へ3000メートル。

 名前、海竜リヴァイアサン、1匹。

 階級、小隊。

 能力、一般的なドラゴン級の身体能力、つまり空を飛ぶ戦車50個分。

 注意、このモンスターに注意事項はありません。


 名称、領域竜種の巨大山脈の館。

 距離、ここから北西へ3000メートル。

 名前、領域竜種、地竜、海竜、空竜。

 階級、伯爵。

 能力、不明。

 注意、このモンスターは〈結証の駒〉を消費しない限り、ダメージは通りません。


 それを見た、咲、姫、和季、武、とその他同席していた冒険者達は各々考える。

 まず咲から。

「流石に国境線踏み抜いてるから敵しか居ませんね」


 次に姫の感想。

「ちなみに〈結証の駒〉はメタ的に言うと、証券用インクで作られたコマ入りの漫画を描かないとダメージが通らないって意味な。最近誤魔化しが効かないから嫌になっちゃうな~」


 次に和季の意見。

「敵が三箇所ぐらいなら俺達だけで対処出来そうだったが、六ケ所じゃ他の冒険者にも手伝って貰わないとな。結証の駒が必要な所は俺達で叩く」


 武も続く。

「結証の駒が不要な箇所は〈好きに蹴散らしていいよ〉と、僕から冒険者達に言っておくよ、各自自由行動だ」


 その上で咲が頭を抱える、今までの打撃が通用しないことを意味していた。

「いや、EWⅡは序盤で結証が居るのか……きっついな~~~~……」

 咲にとってはアウェイにも似た雰囲気がある、だが出来ないこともない。


 武も地図は無いけど情報として読み取れる部分がある。

「さらっと海がありますね……、補給とか防御面とか拠点としても活用できそうです……」


 姫もレーダーだけの情報で推測する。

「これだけ観ると、北西へ行くほど難易度が上がっているな……」


 咲が一応話の前後の確認のために聞く。

「お姉ちゃん、確か〈質量〉の話をしてたよね? てことは結証を使う名称の場所では基本的にスピードは遅くなるはずなんだよね?」


「そうじゃな、冒険者達が〈力を貯める間〉ぐらいは発生すると思われる」

 つまり衝撃波が凄いかもしれないという予測は立てられる。たぶん天候とかにも影響が出てくると思われる。週刊漫画雑誌の方面ではカウンターが飛んで来る可能性が高い、よく言えば大反響するかもしれない、と予測できる。


 和季は別の意味で油田が気になっていた。

「竜種が油田を使える知識と技術を持ってるのか……、これは地球の世界政府も黙っていないだろうな~……あるいは国連……? そっちが心配になりそうな情報だ」


 武も自分達が担当する竜種の情報を分析する。

「人間牧場のドラゴン、天候に擬態するって書いてありますし、今までにない立ち回りが要求されますよこれ……」

 爵位の階級を持っているドラゴンはどれも厄介そうだった。


 咲が姫に「冒険者達に何て連携取ってもらう?」と聞いてくる。

「ん~、潰せ、というのは簡単なんだけどまだ物資やこちら側の陣形が微妙なんだよなあ~、とりあえず先行偵察までならしてきていいよ。って感じかな、モブ竜だったらあわよくば減らしても構わないみたいなニュアンスで……」


 ここらへんの連携がなかなか取れないのは、そもそも連携する必要が無かった経験不足から来るものである。

 とは言え、手が届かない分野もBIG4にも有る。


 特に油田戦なんかは全くの専門外なのでどう対処して良いのかよく判らない、などがあげられる。

 天候戦は風関係だから何となくぼんやり解るが、財源戦も活かしきれていないという意味で不得意である。


 咲がステータス画面の掲示板を開きながら、GM姫と連携する。

「とりあえず東チームと先行調査隊に敵ステータスレーダーの情報共有しておくね」

「助かる」

 咲の手助けが姫に活力を与えてくれた。


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