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9話 島の未来


 扉を開けた先には一冊の本とペンがある。人が使うとは思えないくらい巨大な。


 その本を読んでいないし何かなんて分からないはずなのに、これが何か分かる気がする。


「……」


 本を開くと古代文字が書かれている。


 この島ができてから今までの事が事細かく。

 しかも未来の事まで。


「この島はいずれ消滅する。消滅せず存続する……」

「アチェ、師匠の事は覚えておるか?」

「最後の言葉だけは覚えてる」

「アチェの師匠にここへ来た時に渡して欲しいと頼まれた手紙がある」


 マークルとの出会いは師匠繋がり。覚えてはいないけど、師匠と一緒にいたのがマークルらしい。それで、師匠がいなくなった後師匠の代わりをしてくれていた。


 師匠の手紙。その内容は私の過去の事だった。


 師匠とマークルはこの島ができた時から島を見守っていたんだって。


 師匠とマークルの他にもこの地下で本に島で起こった事を書いている人がいた。その人がいなくなった場所に私がいたらしい。


「師匠はどこにいるの?」

「分からない」

「そう」


 なんとなく本の最後のページを見ると、文字が書かれている。


 読めはしても読むのはそんなに早くない。


『この島の未来を二つ視た。智の島の智が消滅するかしないか。智を残すなら、この地図の場所で待ってる。アチェ、君が決めて欲しい』


「どうする?地図の場所に行くのか?」

「……行く」


 そこになのがあるかなんて分からないけど、この島の誇りをこのまま何もせず無くしてしまうなんて事はしたくない。


 でも、地図は昔の地図で今ではどこなのかすら分からないからマークルに連れて行ってもらった。

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