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4話 昔のお風呂


 今度は水……お風呂?


 初めの方から怪しいとは思っていた事なんだけどここって遺跡って言っていたけど、昔住んでいた人の家よね?


「昔の人はこの中に浸かっていたんだ」

「そうなのね。お湯はどうやってあっためていたの?」

「生活には極力魔法を使わないようにしていた。だから、お湯はさっきのような機械で温めていた。今は風化して機械の様子は分からないから、本で見せよう」


 それは良いんだけど、ここって暑いから汗で気持ち悪いんだよね。お風呂の残骸を見ていると入りたくなってくる。


 このお風呂は入れないんだけど。


「ここには何か持っていくものはあるの?」

「ある。そこに入っているのは当時の水。それにそこには当時の服とタオル」


 脱衣所はなかったのね。ここに直接服が置かれてるくらいだし。


「今は風化で残骸だけだけど、当時はどんな場所だったの?」

「ここはなぜか建造物自体の風化は少ない。見れば分かる」


 屋根、はある。でも、窓も壁もない。壁はあるにはあるけど、低すぎて隠す事ができていない。


「絶対入りたくない」

「意外と良いのに。景色が綺麗で、夜風は涼しくて」

「そういう問題じゃないよ」


 もし、誰かがここを通ったら見られるじゃない。そんなの絶対に嫌。


 でも、昔はこれが普通だったのかもしれないから歴史の勉強にはなったと思っておこう。


「というか、服良く見たら肌もと見えじゃない⁉︎」

「昔は必要な時以外は基本これだ」


 何がおかしい?って顔してるけど、このクマ本当に普通だと思ってんの?


「ここは主に形式を重んじる魔法師しかいないからそう思うんだ。時々外からくる同い年の女子もこんな感じだったろう」

「……確かにそうだわ。なら、おかしくない?」


 服が紐と間違えそうな形状だけど、マークルはおかしくないって言うしおかしくないのかな。


 もうよく分かんない。とりあえず、物を入れて次に行こう。

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