学習って、今はこんな風になってるんだな
勇者教の拠点の総本山と呼ばれる場所へと案内されていた。
ここは、元々は勇者がこの世界に召喚された地らしく勇者教の聖地としているらしい。
惑星全土に影響を持っているのだそうで、何かあれば最寄りの教会へ話してくれてばいいという。
自分が封印されていた森を保護区としていた中で、手に入った希少な薬草や鉱物資源が勇者教の活動資金であり、そこを管理を任されていた自分への報酬も莫大な金額になっているそうだ。 寝てる間も、その役職のままになっていてずっと報酬は支払われ続けていたと。
働かなくても、一生をのんびりと過ごすなら教会も協力を惜しまないという。
正直、そこまでしてもらわなくてもとは思ったが本当に何かあれば、頼らせてもらおう。
何百年単位で寝ていたんだから色んな情勢や情報、今の常識を勉強しなきゃと考えていたら今は学習装置と呼ばれる機械が作られていた。
莫大な量になっていて、記憶領域に必要な情報を覚えさせていくらしい。
勉強しなきゃなと考えていたが、これは楽だな。
到着してすぐに身体検査やら血液採られたり、今の人類が打っているナノマシンを身体へ注入したんだが針が最初は刺さらずに焦った。
まぁ、経口接種でもよいからと言われて飲み込んでみたが無味無臭である。 美味しいとも思えないが、まぁ、仕方ない。 飲み込んだら、お腹が空いたな。 そういえば起きてから初めて何か口に入れたが。 まぁ、後で、美味しいの教えて貰えばいいか。
これが身体に十分馴染んだら、この学習装置で覚えた事を思い出したるする時にサポートしてくれるらしい。
このナノマシンの恩恵はそれだけじゃないらしいんだが、それはおいおいわかってくるんだと。
まぁ、色んな事を説明してもらったがそんな一気にわからない。 仕方ないよね。
しばらく、頭にかなり大きな機械。 学習装置を乗せられてしばらく一人にさせられた。
この機械から聞こえる静かな音が部屋に響く。
これが、実は封印されている間の夢なんじゃないかとも考えたが。
まぁ、夢にしては凝った夢だし現実なら夢の様な世界だ。
考えてもすぐに答えが出るわけじゃないな。
学習装置が止まったようだ。 これでいいのかな?
外すとすぐに、イーリアスが戻ってきてまた別に部屋へ案内された。
船の中よりも更に豪華に見えるね。 さすが、聖女様と言うことか。
「ここでは、何が行われてるのかな?」
ここに到着してすぐバタバタしていたからね。
ふとした疑問を聞いてみる。
「教会としての事なら、全てです。 想像した通りでございます」
イーリアスがお茶を入れてくれた。
緑茶、だそうだ。 勇者の故郷のお茶を再現したらしい。
「お味はいかがでしょう」
「美味しい……、なんだかホッとする味だな」
「まさか、私の世代でイナト様にお会いできるなんて、夢のようです」
つまむくらいのお菓子も用意された。 和菓子って言うらしい。 優しいお味だ。 男の子にはちょっとばかし足りないが。
話を聞いていると、歓待するように教育されていたんだって。
ほんと、何かしたかな? いや、確かに勇者にも仲良くなってからは色んな議論をしたり魔素の使い方に新しい道はないかと模索したりもしたなぁ。
だって、勇者の世界じゃ、遠く離れている相手とも話す事も出来たり知りたい情報を調べられたりと便利だって言うから。 なんとか代替で出来ないか話してたんだよな。 まぁ、色々だ。 人に言えない秘密もあるわな。
世の男性のために、とでもいうか。
そうだ、勇者の事、もっと教えて欲しいな。
「勇者様ですか? そうですね、何からお話ししましょう?」
初めまして。
色々挑戦したく投稿しました。
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