表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/28

トラブルは向こうからやってくる

 ステーションに、貨物船(カーゴシップ)宙賊(パイレーツ)の船を運ぶとハクバから連絡をしていたはずだったが到着して驚かれた。

 何年も前に行方不明になっていた貨物船(カーゴシップ)が、アレクセイと別星系で流通を担っていた大きな商会の船だったとか、宙賊(パイレーツ)の船も幾つか登録が抹消され廃棄処分された別星系の護衛船(ガードシップ)級の船だったとか判明した為だ。

 その辺は分からないから、ステーションやアレクセイ側に全部ぶん投げておいた。 なぜか?

 今目の前には、少年少女がいるからだ。

 どうやら、保護した者が最後まで面倒を見なければいけないらしいのだ。

 勇者教の教えの中にもあるらしい。 データベースに載ってたよ。 いかにも、勇者(アイツ)らしいじゃないか。

 血の繋がった子供も多いが、養子縁組だとかでかなりの子供がいたらしい。

 何でもかんでも、自分の手が届くならと守ろうとしていた勇者(アイツ)らしいが、どうしたものか。

 正規の手続きを行って勇者教の孤児施設とか無いかとも確認したのだが、現在はアレクセイⅠの方で少しの空きがある状況らしく順番待ちらしい。

 どうも、幻獣(イマジナリービースト)との戦いが始まってから親を亡くした子供も増加する一方らしい。

 幻獣(イマジナリービースト)め、今度遭遇したら覚えておけ。

 その裏で、宙賊(パイレーツ)幻獣(イマジナリービースト)の裏で暗躍しており、これもイタチごっこである。

 惑星でさえ破壊する事が出来る宙賊(パイレーツ)幻獣(イマジナリービースト)がいるのだから、とんでもない話だ。 結果として、悲しい事だが孤児は減らないのだそうだ。

 

 今回支払われる報酬も相当な金額になるのではとの話で可能であれば成人するまではと面倒を見て後見人となって欲しいとまで担当に言われてしまった。

 うーん、勇者教から支給された金もあるが、あまり手をつけるのもなぁ。

 

 「ハクバはどう思う??」

 「船長の思うままに」

 「やるしかないわな」


 船長が最後には決めなきゃならんのなら、面倒をみようじゃないか。 勇者(アイツ)に出来るんだ。 できらぁ!

 六人を使っていない部屋に押し込むとして、今はシャワーで身体の汚れを落とさせていた。

 男女混ざってるが、兄妹みたいなもんだろう?

 今は汚れを落とさせるのが先だ。 六人分の下着とシャツは、自分のである。

 みんな各々が着用するスーツや服はボロボロだしチグハグだった。

 このまま使わせるのも忍びないので、ハクバに言って処分させておく。 汚物は消毒だな。

 後で必要なのを纏めさせて、ステーションで購入させよう。 なんと、ハクバに頼めばステーションから荷物として搬入させる事が出来るらしい。 至れり尽くせりとはこの事だな。

 艦橋(ブリッジ)で座っていると、ディスプレイが浮かび件の貨物船(カーゴシップ)の辿ってきた航路が映し出された。


 「ハクバすごいな、もう分かったのか」

 「可能性の一つですが、ほぼ間違いない無いかと」


 転移門(ゲート)の事故があった開拓惑星が映し出された。

 レーダーも干渉が大きすぎて全貌も見えない。

 宙賊(パイレーツ)の船の航路もそこを辿って来ているらしい。

 子供達に話を聞いて、状況によってはあそこに行くのも候補に入れておくか。


 「そう言えば、あいつらは?」

 「安心したのか眠ってしまった様です」


 部屋の様子を見ると、また六人で固まって寝ている。

 気を張っていただろう。 ハクバには俺も寝るからアイツらが起きたら俺も起こしてくれというと船長の椅子に深く座って目を閉じるのだった。

 初めまして。

 色々挑戦したく投稿しました。

 続きが気になる方はぜひブックマークと評価、感想頂けましたら幸いです。

 よろしくお願いします。

 モチベーションの繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ