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天使は色々とやらかすのです

午前中の勉強会が終わりそろそろお腹の空く時間帯になってきた。

「もうそろそろ2時間経つし、ちょっと遅いけどお昼ご飯にしようか。」

「丁度キリ良かったし、お腹も空いたから俺は賛成だ。」

「僕もキリ良いから優希くんお願いしてもいい?」


ということで1人台所に立って3人分のご飯を作ることにした。

「今日は、2人とも好きなチャーハンとハンバーグにしようか。ハンバーグは予め用意してあるから完成するまでそこまで時間かからないと思うよ。」


実際は、2人のために準備したのではなく春宮さんがかなりの頻度でリクエストを出してくるので大量にストックしていたものであるが、この際そんなことはどうでもいいので使えるものは使っておこう。


「湊翔、この黒い輪っかみたいなのなんだと思う?」

「これってヘアゴムじゃないかな?ということはやっぱこの家に彼女が来てるんじゃ…?」


(えっ、まさか春宮さん掃除する時に髪結ぶのに使ったヘアゴムここに置き忘れてったの?)

想定外の事態に優希は少し焦った。

流石に春宮さんもバレたくないと言っていたからそんなポカしないと思ってたけど…あの子意外と抜けてるのか?


「優希君よ、このヘアゴムは誰のものなのかな?」

颯馬がにやりと笑いながら聞いてきた。


「これはこの前公園で転んで怪我しちゃった女の子がいたから手当をするために家に連れてきたこのヘアゴムだと思う。その子に掃除を手伝ってもらったんだけどね。」


「そうだったんだね。優希君ってそういうところも優しいよね」

「そういうことなら早く言ってくれれば納得したのにな。」


春宮さんの名前を伏せて事実を話せば意外と何とかなるんじゃないかと思い、2人に言ったのだが思った以上に何とかなったようだ。


(完全に上手くやり過ごすことができたから午後は安心して勉強会に集中出来そうだな)

心の中で優希はガッツポーズをした。


それから程なくして料理が完成して昼ご飯を食べた。

「やっぱり、優希の作るご飯は最高だな!こういうところって親の影響もあるのか?」

「まあそうだね。小さい頃から料理する機会も多かったし、そういう意味ではかなり影響はあったのかもね。」


「優希君のハンバーグってすごい美味しいし、プレートが店仕様なこともあって外食してるのと変わらない気がするんだよね。」

どこかの誰かさんもこんなこと言ってたような気がするな…


昼ご飯を美味しく平らげ、暫くは休憩をすることにした。

雑談の内容はほとんどゲーセンの事だったけど。


午後2時過ぎ、3人は勉強会を再開することにした。

「優希君、「如何」と「何如」の違いって何か教えてくれない?」

「「如何」はどうしようか、とか反語でどうしようか、いやどうすることもできないって意味があって「何如」はどのようであるか、とかどうかっていう疑問の意味になるね。」


「颯馬君、ここの積分の答えが合わないんだけどどこが違うか見てくれる?」

「あー定積分の形はできてるけど[]の中積分し忘れてるじゃん。」


「湊翔、ここの英文の和訳ってどうすればいいんだ?」

「このifは「~かどうか」って訳せばいいから…」


3人で分からないところを互いに教え合いながら勉強会は順調に進んでいったのであった。


「ふぅ~疲れた。こういう風に勉強会やると時間ってあっという間に過ぎるんだよね。」

湊翔が伸びをしながら言った。


「やっぱり分からないところを人に教えて貰えるのってすごい理解しやすいし、教えることで理解も定着するから正にwin-winだね。」


「もう7時前か。もうそろそろ帰らないと親に怒られるかもしれないな。」


ということで勉強会は幕を閉じたのであった。

だが、優希は時計を見て焦った。

(もう7時過ぎてるってことは春宮さん来てもおかしくないような、でも今来たら2人とも居るからまずいような…)


「ピンポーン」

インターフォンのなる音がした。

(あっ終わった。これ絶対バレるじゃん)


「優希なにか頼んだのか?俺出て受け取ってくるよ。」

「あっ…ダメ僕が…」


「ガシャッ…」

「「えっ…」」

玄関のドアを開けた颯馬と前に立っていた桜は言葉を失う。

「これ、どういう状況なの、優希君?」

湊翔も混乱しているようだった。


(どう考えてもこれから僕が3人から質問攻めにされるやつだよねこれ。)

優希は、これから起こることを考えると頭が痛くなった。

僕自身も最大限確認はしますが表現が合っていなかったり、時間軸や状況が上手く噛み合っていなかったりした場合は教えて下さると嬉しいです



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