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ある日のこと

超不定期投稿です。

僕の名前は夏目優希(なつめゆうき)、高校2年生だ。


とある事情で一人暮らしをしているがそれ以外は至って普通の男子高校生である。


「優希君、颯馬君、今日この後2人とも予定空いてたらゲーセン行かない?」


「俺は空いてるからOKだ。優希はどうだ?」


「僕も今日は特売ないし大丈夫だよ。そう言えば湊翔君ちょっと前にそろそろ欲しいフィギュアが入荷されるって言ってたけど今日はそれ目当て?」


「そうだね。みんな行けるんだったら掃除終わり次第昇降口の前で集合でいいかな?」


ということで、僕は友達の秋坂颯馬(あきさかそうま)秋戸湊翔(あきとみなと)と共に近くのショッピングモールに行くことになった。


「久しぶり3人で来たねゲーセン。最近はあんまり予定が合わなくて行けてなかったから、今日は楽しもう!」

湊翔はそう言うと真っ先にお目当てのフィギュアのある台に向かっていった。


湊翔と颯馬には彼女がいる。まあ2人とも性格はいいし、おまけに顔もいいから納得できる。


ただ、彼女との惚気話はやめて欲しいものだが…。


僕と颯馬は湊翔を横目にAC音ゲーに向かっていく。


「やっぱ僕はタブレットで音ゲーやる方が好きかな。なんであんなに腕を上げたり、動かしたりできるのか分からないよ。」


「優希は音ゲー自体は相当上手いんだからあとは慣れじゃないか?最初は腕が全然上がらなかったり動かなかったりしないけどやっていくうちに慣れていくもんだから。」


その後もずっと各自ゲーセンを楽しみ気づいた時にはもう夜の7時を回っていた。


「もうこんな時間か… 明日も学校あるし今日はここら辺でお開きにしますか。」


「そうだね、今日は久しぶりに3人で遊べて楽しかったよ。また一緒遊びに行こうよ。」


「そうだな、それじゃ湊翔行くぞ。もう少ししたら雨降るみたいだし優希も帰り道には気をつけてな。」


颯馬と湊翔が自転車で帰っていく姿を見ながら優希はバスの時刻表を見る。


「次のバスは…あと30分後か。せっかく時間あるしスーパーで買い物していきますか。」


今日は特売はなかったものの時間が時間ということもあって惣菜類や生鮮食品が安くなっていたので買っておいた。


「思ったより重いな、買いすぎちゃったかな。雨も降ってるし大変かもな」

バスを降りた優希は少し後悔した。

というのもいくら最寄りのバス停と言っても家からは1km以上離れているからだ。


「嘆いてても仕方ないし急いで帰りましょうか。」

傘をさして荷物を持っているので自由が全くきかないのがもどかしいところではあるが。


家の近くのコインパーキングに差し掛かった時、彼の目には不思議な光景が写った。


一人の中学生くらいだと思しき女の子がこんな雨の時に傘もささずにただ佇んでいるのだ。


流石に放っておく訳には行かず声をかけることにした。


「あの…風邪引くと思うので傘使ってください。」

知らない人の前ということもあって緊張でこの言葉を言うのが限界だった。


女の子に今日颯馬から返してもらった予備の傘を渡してその場を足早に去った。



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