表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
牛詩 川柳  作者: 羽田恭
7/14

牛煙り

走り出し

跳ね飛ぶ雪に

牛煙る


雪のよに       零下にて

冷たい冬に      命は熱く

牛煙る        牛煙る


ひしめいて       犇めいて

鼻息乱れ       体沸き立ち

牛煙る        牛煙る


不意に顔

近づき放つ

牛煙り

コーン風味で

鼻息まみれ


堆肥にも       湯気が立ち

命の余韻       排泄しても

湯気が立ち      牛煙り


気が付けば

うしうしうしと

取り囲み

皆で放つは

牛煙り

咽返りたる

牛牛香る





牛煙る        牛煙る

零下に外気      声と息とが

産まれ出で      消え始め


     隣の事

     産まれし命

     死ぬ体

     同時に起こりし

      生と死よ

     共にもうもうと

     牛煙る




----------------------------



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ