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牛詩 川柳  作者: 羽田恭
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夏牛

黒い顔で 炎天下の今日も 牛は来る


暑くとも          真夏日に

「だからどうした」     反芻の顔に

牛は来る          励まされ


着てるツナギの背 搾れるほどに濡れ果て それでも仕事は続いていく


汗をかき          塩を舐め       柔らかい

牛が集いて         鼻近づけて      黒毛に熱溜め

塩を舐め          柔らかい       汗をかき


塩味の

腕を舐め舐め

牛の舌

足を踏まれて

頭突きも食らい


また牛が来る 母牛の腹の中から


暑くとも          灼熱太陽

なお暑くとも        祝福し

子が産まれ


灼熱に           耳が垂れ       乱れ飛ぶ

ずらり点滴         マイコプラズマ    薬シリンジ

熱中症           蔓延し        疾病よ


何用だ

長靴の淵

牛舐める


臭うのか 臭うのか

長靴の香り

牛群がり


気が付けば

夏牛寄せる

蒸れる足

黒毛和牛

肥えていく夏


雨が降る 日も落ち始め 風が吹く


「お疲れ」

涼しくなって

牛眠る




夏空に

思えばここに

秋の風


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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。


▼小説家になろう 公式企画サイト

https://syosetu.com/event/haikutanka2023/

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