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牛詩 川柳  作者: 羽田恭
14/14

気が付けば

朝になり

牛が来る来る

匂いかぐ


髭のよな

草を食みたる

牛が来る


見せつける

「今日も牛だぞ」

朝日照る



昼になり

牛が来る来る

匂いかぐ


気配消し

足音もなく

忍び寄り

「うしうしうし」と

押し押し寄せる


すやすやと    うしまくら

一緒に眠る    くっつきあって

うしまくら    牛団子



夕方に

牛が来る来る

匂いかぐ


抜き足

ゆっゆっくりと

差し足

じっじっくりと

忍び足

みんなそろって

「どうだ牛だぞ」


ざらざらと       ざらざらと

ざらざらざらと     ざらざらざらと

牛の舌         牛の舌

「しょっぱい」     「忙しい?」

「腹を壊すぞ」     「舌なら貸すぞ」

思わず言い       また舐めまわす


グロテスク

和牛舌は

まあドス黒い

ぬめりつく

かわいい牛の

黒い舌

クルトゥフよに

舐めまわし

ぺろぺろぺろと

みんな集まる











気が付けば

牛が去り行く

ドナドナと


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