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牛詩 川柳  作者: 羽田恭
13/15

朝日差す

朝日差す


光るよな

さっき産まれた

親子牛


白く息

共に上げて

牛煙る


乳を吸う

子を携え

母牛顔


立ち上がり

何があろうと

親子牛

隣を見ずに

親子舐め合う



闇夜差す


動きなく

引きずり出しし

奇形の子


アバラなく   僅かに息

脊椎見えて   すぐに止まりて

助からず    目が開く


何を見る

瞳孔開き

血にまみれ


席に着き

死亡届書き

手が停まる



朝日差す


青シート

包みて待ちし

死出の旅


小さく       連れて行く

冬の中にて     トラック来たり

氷り付き      いなくなる

馬頭観音      川橋渡りて

御救いを      虹かかる 空








陽だまりに

眠気に負けし

親子牛


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