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牛詩 川柳  作者: 羽田恭
11/15

声がする

声がする   視線来る

静かなのに

聞こえてくる


視線来る

「どうだ。牛だぞ」

声がする


気が付けば

たくさん並ぶ

牛がいる


隙あれば

グイグイグイと

近づいて

フンフンフンと

匂いかぎ

「どうだ。牛だぞ」

そう繰り返す


疑わず その存在を 表して


いないはず

「どうだ。牛だぞ」

その方から

牛がいる

逃げ出している

牛がいる


「よっしゃあ」

跳ね飛びしつつ

牛走る







「何してん?」

「牛ならいるぞ」

「ミルクくれ」

「反芻するぞ」

声が聞こえる

牛たちの

そんな声の中

歓声の先

「うおおおおおお!」

牛を追う








「牛だぞう」

捕まえた牛

変わらずに

声にならない

声を言う

「じゃ、ミルクくれ」

全力で




気が付けば

逃げた奴も

眠り付く

くっつき合って

丸くなって

牛団子


「ミルクくれ」

そんな声する

牛団子


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