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転生者の末裔

転生者の末裔に召喚されたクラスメイトが世界を破滅させるので暗殺します  作者:高山京一(タカヤマケイイチ)


(*^-^*)『味噌ラーメン』と『豚骨ラーメン』どっちが好き?

 転生者の末裔




 俺は桜井サトル、高校二年生だ。


「失礼します」

 ガラガラと職員室の引き戸を開ける。


 うちの学校には、ちょっと変わった校則がある。


「サトル、インフルエンザは治ったか?」

 これ、なぜか生徒を名前で呼ぶ。


「はい、これ診断書です。」 

「午後の授業は出るか?」

「はい」

「無理するなよ」


 俺は職員室を出て、自分のクラスを目指した。


 『2年輝組』


「なんだか、静かだな…」


 クラスには誰もいなかった。


「え?」


 食べかけの弁当やおにぎりが置きっぱなしになっている。

 まるで食事中にこつぜんと姿を消したようだ。


「不気味だな…とりあえず、荷物を置くか…。」


 ピカァァァァァァーーーーーーーーー!!


「うわあああああぁぁぁぁぁ~~~!」


 気が付くと、目の前に白いドレスを着た女がいた。


「誰だ?…ここはどこだ?」


 神殿のような場所で青空が見えている。


 『あなたは私に召喚されました。私はこの世界の女神です。』

「えっ…?」

 『あなたのクラスメイトは『転生者の末裔』によって召喚されました。』

「うん?」

 『死ねば元の世界に戻れるので、殺してきてください。』

「は?」


 ピカァァァァァァーーーーーーーーー!!


「はああああああぁぁぁぁぁ~~~?」


 何が起こったんだ…おかしな夢だな。

 『夢ではありません』

「ハッ!」

 頭の中に女神と名乗った女の声が聞こえる。


 どこだここ…

 『クラスメイトが召喚された城の庭です』

 俺にどうしろっていうんだ。

 『【偽装情報】を使ってすべてのスキルを隠します』

 とりあえず、クラスメイトと合流すか…。


 庭からバルコニーに上がり、窓から部屋の中に入った。


 部屋の中では、クラスメイトが食事をしていた。

「あれ~?サトルじゃん、久しぶり!」

 でた、うちの変な校則。


「ハハハ、本当だサトルじゃん。」

「居たの気づかなかった~。」


「インフルエンザ、治ったの?」

「うん」

 インフルエンザが流行っているので、登校する生徒は少なかった。


 何人いるんだ?

 『15人です』


 15人か…見たところ、男子の方が多いな。

 『映像として記録しました』


「ハ~~~~ァ?お前、村人かよ!」

 俺を指さして大声でそう言ったのはカイザーだ。


 カイザーは小太りで丸い鼻、ゲジゲジ眉毛の日本男子だ。


「村人?」

 確かに俺は、平凡な顔と身長と体格だけど。


「何も【スキル】持ってないんだ?」

「だっせぇ!」

「サトルはハズレで~す!」

「はい、無能~~!」


「あ~…、そうみたいだね。」

 まさか『お前たちを【暗殺】するスキルなら持ってるよ』とは、言えないしな。


「それが普通ですよ。」


 優しい声とともに、金髪にピンクのドレスを着た少女が現れた。


「あ、えーと…。」

「あなた方を召喚した、フローラです。」

「そうでしたね、アハハハ…」


 どうやらフローラは『魔王を倒すため』にクラスメイトを召喚したらしい。


 【スキル】は持っていないのが普通なのか?

 『【スキル】は『転生者の末裔』と『召喚されし者』しか持っていません』

「ふーん…」


 『【スキル】を表示します』

 クラスメイトの頭上に、たくさんの文字が浮かんだ。


 なんで急に表示した?

 【スキル創造】とか【スキル削除】があるんだが…


 『彼らが持っているのが【チートスキル】です』


 確かに、この【スキル】を乱用すれば世界は破滅しそうだ。

 

【お読みくださりありがとうございます!】


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