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002. 僕はクラスメイトが大嫌いだ
「おいっ、禿河そんなところに突っ立っていると迷惑なんだよ!邪魔、どけよ!」
「僕の名前は『はげがわ』じゃなくて、『とくがわ』だから…」
そんなこと関係ないとばかりに皆川京介が睨んだ。
「はぁ?そんなこと聞いてねぇし。てか、禿河、さっさとどけよ」
高校の教室では嬉しいことは麗夏とは一年も二年もクラスが別々だったのが救いだ。教室だけでもあの顔を見なくても良くなったのは気持ちがとても楽だった。
けれど麗夏の代わりに皆川京介が絡んできた。
皆川京介は教室にいる態度から見ても、勉強嫌いで課題の提出期限は守らないしテストの成績は悪い。